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太陽の牙ダグラムの思い出 Feed

2014年10月20日 (月)

太陽の牙ダグラムの思い出その8〜マイナーチェンジのテキーラガンナー

大好きなアニメ、太陽の牙ダグラムの登場兵器コンバットアーマーについて思い出を綴っていくエントリーの第8回目。
今日はクラブガンナーのマイナーチェンジであるテキーラガンナーだ。
アビテートF44Bテキーラガンナー。
クラブガンナーがF44Aだから形式番号から見ても、マイナーチェンジであることは歴然だ。
しかし…クラブガンナーとの違いは兵員輸送用のバルコニーとミサイルポッド2機の増設に過ぎないこの機体にわざわざ別の番号を与えて別の機体として扱うのに、どうにも抵抗がある。
この程度の改造は現地の部隊でも十分に行えるだろうし、と言うことは、(設定はどうあれ)配備されたクラブガンナーを現地改造したのか最初からテキーラガンナーとして製造されたのか、どちらとも取れるからだ。
ガンダムに例えるとアコースのザクに別のNoが与えられるようなものである。
とは言え、それを差し引いてもテキーラガンナーには存在意義がある。
ダグラム世界にミリタリーテイストを加えるのがクラブガンナーの役目であるとするなら、その役割をさらに推し進めたのがテキーラガンナーだ。
前回も書いたが、一部のアニメ誌ではガルシア隊専用クラブガンナーと紹介されたこの機体、ゴロツキ傭兵部隊ガルシア隊が使用した。
ダグラムを擁するとは言えたかが小グループのゲリラである太陽の牙を追うのに正規軍ではなくまず傭兵に任せるというのは理に適っているし、傭兵部隊だから最新鋭のソルティックではなく旧式のガンナー系であるというのもそれっぽい、そして自分達なりに改良を加えているというのもさらにそれっぽい。
確かにバルコニーはあんなところに兵士が乗るのは危ないこともあって全く使用されなかったからクラブガンナーと何が違うんだと思わなくもないが、傭兵部隊の生活感が感じられて味わいがあった。
劇中ではともかく、模型誌の作例では兵士や小火器類が置かれ、ジオラマとしての見栄えは抜群であったのだ。
でも、アッセンブルEX10やゴステロやグンジェム隊と言った愚連隊の元祖でありながら、フォロワー達ほどの強さを見せてくれなかったことで、ガルシア隊がさすが歴戦の傭兵どもだ、と言える強さをこのテキーラガンナーで見せてくれていたらなぁ、とは思うのだ。
バルコニーは翼に見えないこともないし、空中の姿はさぞ格好よかったろうになぁ…。

2014年10月13日 (月)

太陽の牙ダグラムの思い出その7〜過渡期メカの元祖、クラブガンナー

大好きなアニメ、太陽の牙ダグラムに出てきた戦闘ロボット、コンバットアーマーについて思い出を語っていくエントリーの第7回。
今回は足付きの戦車ことクラブガンナーについて。
大抵のリアルロボットものは、それまでの戦車や戦闘機を凌駕する新たな兵器体系としてロボット兵器が登場したばかりの頃を扱っている。
兵器として完成してしまっては、それ以降の飛躍的な進化は望めないのに対して、黎明期なら次々と分かりやすい改善点を盛り込んだ新型機を出していけるからだ。
その進化系統図の始まりに、目指す二足歩行の人型ロボットに先立って、まだ技術不足で人型になりきれていないメカを出す、というのが黄金パターン。
ドラグナーならゲバイ、ダンバインならドロ、そしてダグラムならクラブガンナー。
クラブガンナーはその元祖と言える存在だ。
もちろんガンダムにもガンタンクがあった。
だが、ガンタンクはあくまでゲッター3的存在の主人公チームのメカで、あんな形をしているが最新鋭のワンオフ兵器だ。
対して、あくまで旧式の量産機として登場しているクラブガンナーは、作品世界に硝煙くさい彩りを添えている。
実際、ソルティックと並んで立つと戦車とそれに随伴する歩兵のようでミリタリー色が一気に強まる。
ダグラム世界の基本となるCBアーマーなのだ。
正式名称、アビテートF44Aクラブガンナー。
前述のとおり外見は戦車に4本の脚がついたものだ。
しかし、プラモデルで同スケールの八輪装甲車インステッドや1/76の現実世界の戦車と比較すると分かるが、明らかに戦車にしては大きすぎる。
通常兵器を相手にするのに、こんな巨大な戦車は必要ない。
で、思うのだが、クラブガンナーは、最初から対CBアーマーを念頭に置いてこのスケールになったのではあるまいか。
通常、他のリアルロボットものでは、最初のロボット兵器は対通常兵器用で、実際、ザクは対モビルスーツはあまり想定していない。
この違いは何処から来るのかと考えた時に、兵器メーカーが複数、存在するというダグラムの設定が生きてくる。
ソルティック社は最初から人型のラウンドフェイサーを開発したが、アビテート社はそれに先んずるべく開発しやすい四脚型をまず送り出した。
ライバル社もCBアーマーを作っていると分かっている以上、それを破壊できる大きさが求められるのは当然だ。
で、大きさについての疑問は氷解したわけだが、クラブガンナーを語る上でもう1つ忘れてはいけない疑問点がある。
クラブガンナーの弱点は装甲の薄い腹部であり、これは脚のついていない普通の戦車と同じとのこと。
だが、普通の戦車なら腹を見せる機会は殆どないが、長い四脚で歩くクラブガンナーでは装甲の弱い部分が剥き出し。
歩兵や通常兵器に狙われるのが分かりきっている腹部の装甲をなんで薄いままにしておくのかという疑問はどうしても生じる。
だがまあ、恐らくはXネブラ星雲のない地球ではクラブガンナーも軽快に飛び回ることが出来、そうそう対空砲火など喰らわないということなのだろう。
実際、設定と関係なく初登場時だけは素早いというダグラムの法則が適用され、クリンのソルティックとの対戦ではかなりのジャンプ力を見せている。
とは言え、その後はデザインから想像されるとおりの鈍重な動きのメカとなり、旧式機ということもあってたいした活躍の場はない。
視聴者がクラブガンナーに求めていたのはミリタリーテイストなので、それでも構わないわけだが。
そうだ、まだあと1つあった。
車体の上にターレットが、そのターレットの上にさらに旋回砲塔があって同軸で独立して旋回できるのだが、なんでそんな必要があるのか、だ。
これはプラモデルを作って見ると分かる。
砲塔を旋回させる時に、その下のターレットをやや遅れてついてきた感じの角度にすると、実に表情がつくのだ。
…メタな説明にしかなってないか。
ミリタリーテイストを追求しながらも格好いいポーズが決まることを重視したが故の二段回砲塔。
ただリアリティだけじゃなくヒーローものとしてちゃんと成立しているダグラムという作品の中のケレン味がここに現れているような気がするのだ。

2014年10月 6日 (月)

太陽の牙ダグラムの思い出その6〜「ブルーCBアーマー」コーチマsplは当て馬だ

大好きだったアニメ、太陽の牙ダグラムについて思いつくままにメカ語りをする週1エントリーの第6回目。
今回はニイヨン部隊だ。
さて、いきなりだが、ソルティックH8RFコーチマspl、というのはなんだかイラッとくる名前だ。
いや、気に入らないのはH8RFの部分だけか。
ソルティックH8ラウンドフェイサーのカスタムタイプであるコーチマspl。
H8RFという形式番号はH8のバリエーションを意味するわけだが、明らかにラウンドフェイサーの頭文字から取った略称RFがついているというのはちょっと…。
ソルティックH8RFコーチマsplがソルティックH8ラウンドフェイサーコーチマsplであるとするなら、ラウンドフェイサーコーチマsplというコンバットアーマーの形式番号はH8ということになり、普通のラウンドフェイサーと同じになってしまうではないか。
まぁ、RFがラウンドフェイサーのことじゃないのをいのるばかりだ。
それはともかくとして。
ダグラムで唯一の特定の部隊専用機、コーチマspl。
エリート部隊である24部隊の4人が登場する鮮やかな青のソルティックだ。
一応、テキーラガンナーは設定が固まる前は一部アニメ誌にガルシア隊専用クラブガンナーとアナウンスされていたが、専用機と◯◯仕様は似て非なるものであれは後者だろうから、純粋に専用機となるとコーチマspl一択でいい。
その特徴はXネブラ対応であることと、ターボザックを装備していること。
背中のターボザックから伸びたパイプと繫がったアームリニアガンはいかにも威力がありそうで、実際、ダグラムの腕に相当なダメージを与えた。
しかし、存分に活躍したのはこの初登場の時だけで、次話では4機のうち2機が対ダグラムに、他の2機が解放軍の主力との決戦に分散配備され、前者は1機がダグラムを羽交い締めにしてもう1機が味方ごと撃ち抜こうとするが寸前で脱出され味方だけ撃ってしまうという失策により、後者は落とし穴に落ちて武装ホバークラフト・グランドサーチに乗った歩兵にやられるという前代未聞の不祥事によりこの世から消え去ったのであった。
だが、世間的に、前者は勇気あるパイロットとして褒め称えられ、後者は間抜けな最期として笑われているのがちょっと納得いかない。
というのは、悪いのは分散配備を行った総司令部だし、その総司令部だって特に無能とも思えないからだ。
時あたかも独立戦争の天王山たるカルナック。
ダグラム1機を倒したからと言って主力部隊が敗れては仕方がない。
前回の戦果を見てダグラム相手は2機でも十分だろうと判断し、残り2機を主力部隊に引き抜きたいと考えても無理からぬことだろう。
いわゆる分散配備の愚は失敗例ばかりがクローズアップされるが、それは効果があった場合でもそれは地味なものであるからだろうし、実際に作戦を立てる段階では未来を見通せるわけではない、後からなら何とでも言えるのだ。
そして、このような混乱した背景が想像できるのがカルナック戦の上手さだ。
リアルロボットものでは、各ロボットバトルの勝敗を描くのはできても、大軍勢同士の激突がどのように推移しなぜ決着がついたのかまではなかなか描けない。
超兵器や予備兵力の投入などドラマチックなイベントを起こすことが多く、士気の高低や現場の混乱などを描くのは不得意だ。
それを「我が軍の士気は高い」あるいは低いなどと説明的な台詞を吐くことなく、24部隊の分散配備という事実のみで現場の混乱を描いたことはもっと高く評価されるべきではないだろうか。
落とし穴に落ちたのだって、エリート機でもあっさりやられることはあるということで、ダグラムや24部隊の活躍も全体の中では一部にすぎないことの間接的な描写になっている。
…まぁ、情けない感は否めないがw
と、連邦軍がガタガタになっている描写のための当て馬になっているコーチマspl(※「ファウンデーション」のベル・リオーズ提督みたい)だが、その鮮やかなブルーはやはり捨て難く、後の高橋アニメにも受け継がれた。
ガンダムの強敵が赤なので、ダグラムでは青にしたのだろうが、ダグラム、ボトムズ、ガリアンと量産機に地味なカラーが多いので、青い機体は実に目立つのだ。
というわけで、コーチマsplの新たな名称としてブルーCBアーマーというのを提案したいのだが、如何だろうか。

2014年9月29日 (月)

太陽の牙ダグラムの思い出その5〜先例を作ったソルティック

ソルティックH8ラウンドフェイサー。
ダグラムにおけるザク的存在だ。
そのデザインははっきりとザクを意識。
量産機として全編を通じて登場し、ダグラムに破壊されまくったのもザクと同じだ。
これが、当時、非常に気に要らなかった。
愛読していたアニメ雑誌「アニメック」が、雑誌を挙げてアンチダグラムだったのは有名な話なので、知っている方も多かろう。
アニメックはガンダムがマイナーな頃から特集をしていた雑誌で、自分達がガンダムを発掘したのだという意識が強く、だからガンダムのパクリ(と彼等は主張)であるダグラムはゆるせないというスタンスだった。
で、嫌味ったらしい特集記事でさんざん馬鹿にされたのは今でも腹立たしいのだが、これと言うのもソルティックがザクのパクリだからだ、という逆恨みを俺はしていたわけなのだ。
今では、敢えてそうしたのだと分かる。
ムサイがガミラス艦同様の緑の巡洋艦であるように、ソルティックも視聴者にはっきりザクの系譜である旨を示す必要があったのだろう。
ヘリのようなキャノピー、蛇腹で覆われた関節、肩のミサイルポッド。
ダグラムと同じモチーフをザクに盛り込むことで、コンバットアーマーとはこういうものだということを印象付けてくれたのである。
そしてソルティックという呼び方もいい。
ソルティックH8ラウンドフェイサーとは、戦闘機で御馴染みの呼び方で、ソルティック社の形式番号H8型で機体名称はラウンドフェイサーという意味だ。
それをラウンドフェイサーではなくソルティックと呼ぶ。
初めて二本足のコンバットアーマーを作ったのはソルティック社であり、最初はこの機体しか二本足タイプはなかったから、単にメーカー名で呼ばれたというのは如何にもリアルな感じがした。
兵器を単にメーカー名で呼ぶのは、現実にもグラマン戦闘機の例があるので、少しもおかしなことではない。
だが、これには演出上の意味もあったのだろう。
全てのCBアーマーが機体名称で呼ばれたら、メーカー名はそのうち意識されなくなる可能性が高い。
視聴者にメーカー名〜形式番号〜機体名称の三点セットで覚えてもらうために、わざわざソルティックと呼んだのではないか、そう俺は睨んでいる。
ソルティックにはダグラム世界を視聴者に叩き込むための仕掛けが施されているのである。

2014年9月22日 (月)

太陽の牙ダグラムの思い出その4〜ガングリフォンは真のダグラムだったのか

大好きなアニメ「太陽の牙ダグラム」についてのコラム第4回。
今回は前回の続き。
前回については下のカテゴリをクリックして貰うとして、概略としてはダグラムのCBアーマーの戦闘においては、Xネブラという設定があろうとなかろうと、初登場の時の凄いジャンプ力と二回目以降の鈍重な動きというメタなルールの方が優先されていたことを嘆いた。
とは言え、仕方がない部分もあるのだ。
相反する要求、と前回に書いたが、ダグラムはヘリなのか戦車なのか、描写がチグハグで迷うことがある。
まず、ガンダムの模型雑誌の作例から始まったミリタリーブームがあって、ダグラムのプラモは専ら戦車のように塗られた。
だから、戦車のように鈍重な動きでも、むしろその方が自然であるとも言える。
だが、その一方で、従来兵器を凌駕する戦闘力も必要だった。そりゃそうだ、ロボットものなんだもの。
それがジャンプしながらの立体的な戦闘に繋がったのだが、当時のアニメ雑誌にもダグラムがジャンプすることをリアルじゃないと非難する投書が散見されたわけで、仕方なくそれは初登場の時だけになったのではないか、それが俺の推測なのである。
しかし、やはり不自然だという気持ちは抑えられない。
俺はそのはけ口をまさにXネブラに求めた。
通常のCBアーマーが鈍重なのはデロイア星のXネブラによるということは、地球では全てのコンバットアーマーがダグラム本編における初登場時のようなジャンプ機動を行い、大軍同士であってもスピーディーな戦闘になっているのではないか。
そう脳内で勝手に補完したのだ。
(地球は平和そのものらしいから、あるとしたら演習だけど)
そして時は流れ、ダグラム放映終了から約10年後。
セガサターン用のロボット軍事ゲーム「ガングリフォン」を初めて遊んだ時に、俺は思ったのだ。
もしかして、このゲームの制作者は、本来こうあるべきだったCBアーマーの戦闘を念頭において、このジャンプの連続で戦車を上空から一方的に屠っていくゲームを作ったのであるまいか、と。
勝手な想像ではある。
しかし、ミリタリーテイスト溢れるロボットがジャンプを繰り返しても「リアルじゃない」なんてことは全くない、ということをあのゲームは示してくれた。
それがどれだけ嬉しかったことか。
ダグラムの続編が作られることはほとんど全くない望めないだろう。
だが、もし作られるとするなら、ガングリフォンのような戦闘にしてほしいと俺は思っているのだった。

2014年9月15日 (月)

太陽の牙ダグラムの思い出その3〜Xネブラを上回るメタフィクションの法則

前にΖガンダムの欠点としてエントリーで書いたことがある「初登場の時だけ凄い機動性を見せるが2回目以降は旧型機と同じスピードになってしまう敵の新型機」問題。
まぁ、巫山戯んな、ではある。
だが、ダグラムの比ではない。
初登場の時は凄いジャンプ力でダグラムをヒョイヒョイと翻弄するがその次に登場した時にはズシンズシンと地面を鈍重に歩きただ攻撃を食らってやられるだけの敵コンバットアーマー(CA、またはCBアーマー)。
そういう子供騙しなパターンが本当に多くて俺はダグラム放映当時から腹を立てていたし、長いことダグラムの代表的な欠点と思っていたのだが、ここのところ、優しい視点で見ることができるようになってきた。
もちろん、そういう強さのピラミッドのイイカゲンさってのは活劇としては大失敗で、欠点は依然として欠点ではあるが、ダグラムの魅力はあくまで独立戦争を扱った政治ドラマと青春群像劇なのだから、そう目くじらを立てることもあるまいと。
それにこれは俺の勝手な想像なのだが、ダグラムの戦闘については相反する要求があちこちから来ていたのではあるまいか。
そういう邪推をかましてしまうほどに、CBアーマー戦の描写はチグハグだったのだ。
相反するとはどういうことかというと、まずXネブラという独自設定との相性がよくない。
ダグラムが何故、強いのかの根拠となっているXネブラ設定。
ダグラムの舞台となっている惑星デロイアは二重太陽の影響でXネブラという磁場が吹き荒れ電子機器に悪影響があるが、Xネブラ対応型のCBアーマーはその限りではない。
敵CBアーマーが鈍重なのはXネブラに対応していないからで、ダグラムは対応型だから素早く動けるのだという説明だ。
だが、Xネブラ関係なく、初登場では素早く次回以降では鈍重に描かれていたのでは、その設定が台無しだ。
敵CBアーマーはXネブラ対応じゃない筈なのにあの素早い動きはいったいなんなんだ、とツッコみたくなるのも当然だ。
さらには、途中から敵連邦軍のCBアーマーにもXネブラ対応型が登場し出し、流石は新型だと主人公のクリンは大いに驚くのだが、その新型も強いのはそのエピソードだけで、その後の登場ではあっという間に鈍重に。
これではXネブラ対応のあるなしは全く関係なく、初登場かどうかで機動性が決まるようなものではないか。
俺は主人公補正とか販促期間とか、そういう言葉が大嫌いで、そんな醒めた態度でアニメを観たくないと思っているくらいなのだが、そういう気持ちが折れていくというものだ。
後のΖガンダムでは呆れつつも「カミーユが大袈裟な性格なんだろう」くらいになんとか受け入れていたのが、ダグラムでは受け入れられないのも、Xネブラなんかどうでもいいという姿勢が腹立たしいからなのだろう。
設定なんかスパイス程度でいいと思っている俺だが、こうもあからさまに無視されると腹が立つのだ。

2014年9月 9日 (火)

太陽の牙ダグラムの思い出その2〜“記号”を廃しながらあくまで主役であること

タイトルだけで言いたいことを全て言ってしまった…。
だからここから先は全て枝葉です。
コンバットアーマー・ダグラム。
前代未聞の「顔のないロボット」。
しかし表情がある。角度によって変わる。
ここに辿り着くまでにどれほどの試行錯誤があったのか。
安易にただリアルを追い求めなかったことをわたしは本当に凄いな、と思います。
ガンダムに端を発したリアルロボットブーム。
それはガンダムそのものですら物足りない生温いという層を生み出しました。
ガンダムは顔があります。変形合体します。色が派手です。
ガンダムブームを支えた背伸びしたい年頃のガキども(※◯◯年前ののわたしを含むw)。
彼等はガンダム以外のロボットアニメは完全に馬鹿にしていました。
「技の名前を叫ぶなんてダサいよな」「合体なんてリアルじゃない」「愛の奇跡とか馬鹿みたいw」
そんな「リアル志向」はガンダム自体にも向けられるのは自明の理。
ガンダムは本当はもっとリアルに作れたのだが、おもちゃメーカーの都合で仕方なくガキ向けの要素を入れたのだ。本当のガンダムは違うのだ。と見てきたように語る(当時の)ガキども(※しつこいが◯◯年前ののわたしを含むw)。
ドイルをただの代筆者と決めつけるシャーロキアンなみの傲慢さですが、まぁ、子供とはそういうものなので仕方ありません。
そんな風潮を受けて第1回目のエントリーでも触れたリアルタイプブームが起きるのですが、ガンダムを軍用カラーで塗るだけでは限界があります。
そこで満を時して登場したのがダグラムだったわけです。
作品としてのダグラムがガンダムと比べてどうかは意味がないので触れません。
しかし、プラモデルとしては、当時、求められていたものを完全に満たしました。
まぁ、流石にガンプラほどには(ライバルも多かったですし)ヒットしなかったですがねw
顔をなくしてくれという要求には戦闘ヘリをモチーフにすることで、
色を派手にしないでくれという要求にはダークブルーとシルバーの2トーンカラーというミリタリーとヒーロー性のギリギリのせめぎ合いで、
変形合体させないでくれという要求には、運搬車輌からの出撃という実際にも戦車で行われている方法で、
満たしてくれたというわけです。
あの頃のリアルタイプ志向を思うと、単純にもっと機能的なリアルロボットにしても、十分に受け入れられたことでしょう。
しかし、それでは今に至るまで愛される作品になっただろうか。
あのとにかくリアルにしろというガキども(はい、当時のわたしを含みますw)の声を取り入れながら、あくまで主人公メカとしてデザインされたこと。
多くのコンバットアーマーの中に並べて、ちゃんと主役機だと分かる事実を、わたしは今でも凄いと思っているのです。

2014年9月 1日 (月)

太陽の牙ダグラムの思い出その1〜リアルタイプブーム

2014年10月号のホビージャパン誌は先月からずっと楽しみにしていました。
横山宏氏のダグラムが載ることが分かっていましたからね。
そしてもちろん流石の出来映え!
デザート迷彩のあまりの美しさにアビテートF44Dデザートガンナーとの戦いが脳裏に蘇ります。
迷彩というのは汚れではありません。
だから汚らしくてはいけない。
ダグラムはデロイア7の愛機ですからそれは大事にしている筈ですしね。
そこを踏まえて、ゲリラが現地で施した迷彩ということで輪郭がクッキリとはしていなくて慌てて塗りたくった感じも出している。
ウェザリングに頼らない使い込まれた感じ。
これぞ匠の仕事でしょう。
ダグラムの頃はリアルタイプブームでした。
赤や青や黄色なんてリアルじゃないという掛け声の元、ガンダムやザクをオリーブドラブやカーキなどのミリタリーカラーで塗るのが流行っていたのです。
それに上手く乗ったのがダグラムで、ヘリや車両までキット化されたこともあって、ダグラムとAFVは不可分でした。
しかし、当時はまだアニメのプラモを軽視する声も残っていて、わたしは模型雑誌を読んで悔しい思いもしたのですが、そういう人達に限って昔から戦車や戦闘機を作ってきただけあって、いざロボットを塗らせるとやっぱり上手いんですよね。
松本州平氏のリックディアスなんか色合いの落ち着き具合が凄かったですし。
そういう思い出があるから、滅多にアニメのロボットなんか作らない、しかもミリタリー系の重鎮中の重鎮である横山宏氏のダグラム作例には感動ものなのです。
…そのうちデザートガンナーもやってくれないかなぁ。