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映画 Feed

2019年5月14日 (火)

劇場版シティーハンター新宿プライベート・アイズ

内容に文句は無い。
作られたことに最大の意義がある映画。
たぶんガンダムにおけるF91的な使命があって、これを突破口として映画なりテレビなりの新シリーズが始まってくれれば、万々歳と言うものである。
え?縁起でもない?
シティーハンターはこの20年間、何をやっていたのか。
香が死ぬ前のシティーハンターの世界線と
香が死んだ後のエンジェルハートの世界線。
シュタイン◯◯ートは…じゃなかった、制作側はずっと後者を選択し描いていたのだが、香の人気が圧倒的であることを踏まえて、やっと前者を選択することにしたのだろう。
個人的にはエンジェルハートも好きだから、必要に応じてどちらの世界観をも描いていけばいいと思っていたけど、そこまで割り切る人は少数派なんだろうなぁ。
まあ、方針は決まったんだから、これからどんどん作っていってほしいと思う。
さて、敵がメカであることで敵の攻撃が当たらないことが目立ってしまってリアリティーラインが下がっているんだけど、こっちの方面をエスカレートさせると早晩インフレが限界に達してしまうので、次は人間の悪党を敵にしてほしい。
気になるのはそれくらいかな。
いつものメンバーが出てくるのも楽しかったけど、新宿の住人たちみんなに愛されている様子はやはり冴羽獠と言うキャラならではだと思う。

エンドロール後エピソード あり
公式サイト
https://cityhunter-movie.com

2019年5月 8日 (水)

名探偵ピカチュウ(ハリウッド映画

面白かった。
もともとのゲームが好きだからと言うのもあるけど、ポケモンの世界にはトレーナーではない人間もたくさんいて、それぞれのやり方でポケモンと関わっている様子がきちんと描かれているからだ。
実は映画を見ている間中、ある観点で画面をチェックしていた。
ポケモンの世界にはポケモンではない「普通の動物」は存在しない。
今回、実写映画であることで、画面の隅っこに犬や猫や鳥が写ってしまっていたらどうしようという危惧があったのだ。
そしたらもちろんそんな事はなかった!
こういう細かい事でもきちんとやっていることがわかると、世界づくりに真剣であることへの信頼感が湧いてくる。
もこもこのピカチュウは可愛いし、ダンディーな口調は少年が背伸びをしているような感じでますます可愛い。
もともとゲームでも、サトシのピカチュウとは全く異なる性格が「ピカチュウにだって個体差がある」実例として世界に広がりを見せていたのだ。
ナマイキなかわいさを十分に発揮している造形は大成功と言えるだろう。
ただ、ティムが人間と、ピカチュウがポケモンと、それぞれ話すことにより協力して事件を解決していくバディ物の要素が皆無なのが気になるところだ。
次回作では(あるよね?)ここらへんを膨らませて欲しい。
ところで、原作のゲームでは「ほぼ100%確実だけどあえてそうだとは断言していなかった」ピカチュウの正体をこんな風に断言しちゃって、ゲームの続編が作りにくくなるんじゃないかね、と言う気はする。
それとも微妙に違うルート行くのかな?
それもまた楽しそうだ。

公式サイト https://meitantei-pikachu.jp/sp/
エンドロール後エピソード なし(ただしいつもの次回作予告あり)

追伸:この映画の評価とは関係ないけど、国内制作の次のCG映画もミュウツー関連とかちょっと続きすぎですね。

2019年3月24日 (日)

スパイダーマン:スパイダーバース

観てきました。
いやー、評判通りの映像体験!
まさにそのためにこの映画は見るべきだ。
IMAX3Dで2700円かかったけど十分に元が取れました。
わたし最近のスパイダーマンのシリーズにマンネリを感じていたんですよね。
見た作品全て抜群に面白かったのは事実だけど、実際のところ個別のタイトルを挙げられてもどんなストーリーだったか言えないし、何を見て何を見てないのかもあやふや。
そんなふうに倦怠期だったところに…これです。
アニメのようでもあり実写のようでもある。
だからどんなメディアで作られたどんなスパイダーマンでも許容する。
多次元からスパイダーマン大集合ってのは知ってましたし、違和感なく料理するであろう事は疑っていませんでしたが、まさかキャラをすり合わせるんではなく(※まあ、それもやってますけど)受け入れる世界のほうの器を大きくするとは!
圧倒的な表現力はこんな力技を可能にするんですね。
スパイダーマンの、にとどまらず、アニメーションの革命だと思います。
5年なり10年なりにいちど起こるブレイクスルー。
だからこそ劇場で見るべきです。
ストーリー自体は、スパイダーマンが6人いるとは言え、主人公はマイルス少年1人に絞られているので、いつもの「スパイダーマン一作目」(何度もリブートされてますからね)として楽しめます。
その上で6人は皆スパイダーマンですから、スパイダーマンたるもの困った人を見捨ててはおけない、その外しちゃいけないポイントはちゃんと押さえられていて、ウンウンそこはそうだよな、と悦に入ることができる。
英雄は英雄を知りスパイダーマンはスパイダーマンを知る。
異世界の老けたピーターとマイルスのコンビが自然にかみ合っていく様子は楽しいですね。

エンドロール後エピソード あり
公式サイト http://www.spider-verse.jp/site/sp/

2019年3月12日 (火)

VAMP

ゆうばり映画祭で鑑賞。
王道の吸血鬼ものという触れ込みだったが、血を飲まずにはいられないだけで普通の人間である吸血鬼と、ちゃんと人間と違う生き物である吸血鬼。その両方が存在する世界は十分に斬新だ。
カウンセラーの苓とカウンセリーの美以那は残酷な世界から逃れあるいは向き合うために互いに互いが必要となっていく。
吸血鬼である以上どうしても性的な要素は避けて通れない。
男を絡めるのではなく女同士とすることで背徳と耽美に彩られた世界が全編を通して描かれる。
真の吸血鬼・マリ子を演じる田中真琴の登場しただけで温度が下がるような存在感もすごい。
外見は高校生でありながら快楽を貪ってきた熟女の微笑みを持つという難しい役を見事にこなしていた。

公式サイトはまだないので映画.comの該当ページ
https://www.google.co.jp/amp/s/eiga.com/amp/movie/90841/

2019年3月11日 (月)

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019

2019年3月7日から3月10日にかけて開催されたゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019に行ってきました。
わたしはうち3月8日から3日間の観劇。
なんとか1日の休みがとれてたっぷり堪能いたしました。
次回は夏開催らしいので個人的に休みの融通が利き易くなるかな。
前回同様に規模が小さめでシューパロに2スクリーン、夕張商工会議所に1スクリーンの計3スクリーン。
商工会議所は元の市民会館に近いから、かつての「市民会館とシューパロを行ったり来たりする」
スタイルが戻ってきた感じだ。
まあ、3/8と3/9はほとんど商工会議所に、3/10はずっとシューパロにいたんで、その利便性はあまり感じなかったんだけどね。
やはり2018までの「ひまわり」はメイン会場として問題が多かったんだろうな。
他の会場と離れすぎなのと狭いクネクネ道を歩いて登るのは危険すぎることから会場間の行き来はシャトルバス必須で運営側も利用する側も負担が大きかった。
で、その点に関しては改善されたんだけど、今度は別の問題が。
シューパロはホテルだし商工会議所は大会議室以外のスペースがないから、屋台もないし食事をする場所もない。
屋台はストーブパーティー会場に集約されていたようだけど、ほんの5分ほどでもわざわざ行かなくてはならないと言う点で不便なんだよなぁ。
そのせいか商工会議所の斜め前の蕎麦屋さんはてんてこまいでした。
今回は大学生ボランティアが張り切ってましたね。
監督さんや俳優さん女優さんへの質問がバラエティーに富んでいて。
それがトークタイムを楽しくしていたと思います。
自主制作怪獣映画の上映会は…まぁ最初と言うこともあって進行はグダグダだったけど、概してスタッフと観客の距離が近い映画祭の中でも特に最接近と言う感じでああいう雰囲気は好きだし、
ストレガと言う宝物に出会ったし、
幻の(らしいです)戸塚ヨットスクールの映画は衝撃的だったし、
海外アニメがなかったのを十分過ぎるくらい補ってて楽しかったです。

http://yubarifanta.com

2019年3月10日 (日)

ストレガ

2019ゆうばり映画祭最大の収穫。
シモネタ全開お下品変身ヒーロー。
観客の一人がデッドプールっぽいと言ってたけど、デッドプールは全国公開できてもこれは無理でしょうw
しかも監督自身も面白すぎるもんだから2倍で面白い。
仮面ライダーに憧れて来日したカナダ人の若者がヒーローショーの怪人役などやりながらライダー役を夢見るが果たせず、特撮系AV監督など何作か監督しているうちにおっさんになってしまったので、自分でライダーっぽい作品を監督して主演することにした…。
本人の口から聞いたこの「ライダーになる夢」を実現するまでの波瀾万丈の経緯を聞いた時には、こんな人いるのか!と眩しいやら何やら。
田中圭一を初めて知った時のように、ブエノ監督自身に圧倒されてます。
この羨ましくも熱い人生が作品に反映され、カードで武器を変えながら臨機応変に敵を薙ぎ倒していくライダー的バトルが熱く、かと思えばモテまくりのストレガこと草薙はファックしまくり。
…うん、ヒーローがファックの相手に困らないってのは、年齢制限がないなら当然そういう描写になるわなあw
子供の観られない、いや観ちゃいけない作品を目指したというコメントに偽りなし。
会場に一人だけ女の子がいた気がするけど連れてきた親御さんどう説明したんだろうなあw
しかし年齢制限なしってのは別にエロ要素ばかりじゃなく、ストーリーにもストレガならではの魅力を与えているんだよね。
敵組織の戦闘員は民間人を当たり前のように…そのお、己の欲望を満たす対象にしてるから、愛着なんか感じようがない。
兎に角、目の前の敵は正に人類の敵だから、ストレガのイリーガルな活動にも説得力が出てくる。
ヒーローをリーガルな存在にして管理しようとする政府の都合も単なる設定じゃなく、物語に深みを与えていたと思う。
ゴウライガンみたいな深夜特撮のノリが好きな人にもオススメできるかも。

ようつべの予告編
https://m.youtube.com/watch?v=rsnuyqahRpM

2019年3月 9日 (土)

クライングフリーセックスネバーアゲイン

前作が大好評だったらしく超満員で立ち見だらけでした。
戦う真言立川流というか、けっこう仮面の男女ペア版というか。
敵味方ともに全裸で合体したまま激しい格闘を繰り広げる馬鹿馬鹿しさはインパクト抜群です。
その反面、そんなところに予算を使ってたまるかとでもいいたげなチープな合成もギャグとして成立。
全編を通して笑いが止むことはないでしょう
ヒロインを演じた合アレンがいかにも真面目な眼鏡っ子で、実際、恥ずかしくて上映された映画を観る勇気がなかったくらいなのに、スクリーンの中では堂々たるハッチャケっぷりでギャップがすごいのも楽しかったですね。
前作ボスも男の美学的なところを見せてくれて、笑いの中にもホロリとさせてくれました。

エンドロール後エピソード なし

2019年3月 8日 (金)

星に願いを(ゆうばりバージョン)

ゆうばりバージョンってのは、編集で5分ほど短くなってテンポが良くなっているんだそう。
ひょっとすると今後、貴重なバージョンになるかもしれないね。
夕張の映画祭で視聴。
監督トークによるとこの映画には怒りが詰まっているとのことで、そう言われてみるとヒロインの親に捨てられ身体を売って生きる怒りばかりでなく、周囲のチンピラどもにも語られていない怒りが背景にあるように見える。
その遣り場のない憤りの発散の方法が揃いも揃って弱い者から奪い利益にならない時でさえ踏み躙ることなのは何ともやりきれないのだが、リアルではあるのだろう。
破滅に向かって一直線に突き進む若者達の姿が産む疾走感がこの映画の魅力だ。
ヒロインが完全に壊れていることはかなり早い段階で分かる。
殺しても殺しても何度でも蘇る友達はどうしても京極夏彦の狂骨の夢を思い出して比較してしまうが、京極作品とは違ってその謎の解明は結局はほったらかされ、ヒロインが向き合わなくてはならない罪の象徴として演出されている。
ハッピーエンドでないからこそほんの小さな救いが光る一作。

エンドロール後エピソード なし

2019年3月 6日 (水)

アリータ:バトル・エンジェル

かつて不自然な人間の顔のCGを指す「不気味の谷」という言葉があった。
CGの表現力が増し人間に近づくに連れ、逆に不自然に見えてくるジレンマを言い表していた。
しかし技術の進歩は凄まじく、あっという間に過去の言葉となった。
今ではCGがかつて不自然な紛い物だったことすら忘れがちなほどだ。
その地点を数年前に越えて。
今や、わざと不自然な造形をして作劇に生かすことができるようになるとは!
人間とは明らかに違い、それゆえに目の離せない目を奪われる「完璧すぎる美」。
人造人間やサイボーグが当たり前の世界では、当然のように出てくる存在だろう。
永野護はきっと羨ましがっているに違いない。
ファティマもこんな感じだと思うから。
まさに技術が追いついた時に作られた映画と言えるだろう。
ターミネーター2のように。アバターのように。
サブタイトルにもなっているアリータの2つ名、Battle Angel。
エンジェルと名がつく美人のヒロインはこれまでも数え切れないほどいるだろうが、まさに天使と言う人間とは違った生き物を感じさせるのは彼女が初めてだろう。
人間のすごい美人の範疇であっては、これからはもうエンジェルと名乗ってはいけないのではないか。
もうこのビジュアルの持つ説得力が問答無用でぐいぐいと観客を引っ張り、彼女以外の全ての世界をもものすごく未来に見せてくれる。
現代が透けて見えたり我に返る瞬間のない隙のない未来ビジュアルだ。
さて今まで述べてきた「新しい皮袋」に詰まっているのは王道のストーリーだ。
でもそれでいいじゃないか。
生身の肉体に執着しない未来人のメンタリティーに、本来なら不思議に思っても無理はない筈なんだが、映画を見てる最中は気にならないんだもんなあ。
脱帽。

エンドロール後エピソード なし
公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/alitabattleangel/sp/

2019年3月 4日 (月)

翔んで埼玉(実写映画

この映画には2つの魅力がある。
1つ目は盛んに宣伝されてるように埼玉の自虐或いはあるある映画としての面白さ。
これについては…面白いんだが、決してこの映画自体のせいでは無いのだが、北海道人の自分にとっては面白さがかなりスポイルされているだろうことを随所随所で感じてしまう。
スネ夫のメロンをおすそ分けガムで味わっているような。
エディマーフィーの映画を見ていて、日本人の自分にとってももちろん面白いんだけれども、英語のニュアンスがわかる英語圏の人間ならもっとずっと面白いんだろうし、それが本来のこの映画の魅力なんだろうなぁ、と思うような。
多分、埼玉の人間にとってはゲラゲラ面白く、首都圏の人間にとっても遜色なく面白いだろうこの映画に、道民たる自分はちょっとした疎外感を感じてしまう。
しかし2つ目の魅力があるので俺はむしろそちらを楽しんだ。
魔夜峰央世界の忠実なる再現フィルムとして。
いやはやなんて馬鹿馬鹿しい(褒め言葉)w
これはもうこのフォーマット使ってパタリロも作るしかないでしょ。
嬉しい発見があった。
昔、パタリロのアニメをリアルタイムで観ていた時は、大真面目にやっているのが逆に笑いを誘う、と言うこの作風を作者が意図してやっているのかどうかわからなかった。
天然、と言う言葉はなかったが、計算ずくではできないだろうと言う憶測をしていた。
だが、この映画を見る限り、ちゃんとわかって計算してやっている。
だからといって冷めているわけでもない。
この人は狂気を飼い馴らしている!
それがなんだか楽しく、内容そのものにプラスしてメタ的な意味でも楽しめたのだった。
劇中にボーイズラブと言う言葉が出てくる。
魔夜峰央の漫画を「ボーイズラブ」と呼ぶのには違和感がある。
ボーイズラブと言うのは腐女子が出てきてある程度の市民権を得てからの言葉であって、それ以前からの漫画に使ってはいけないような気がどうしてもしてしまうからだ。
だがそういう気持ちはいつの間にか自分が陥っていた権威付け故であり、制作側としてはいつだって最も若い読者に全力でぶつかっているのだろう。
それがボーイズラブと言う言葉をあえて使った理由なんだろう。
惜しむらくはシリアス展開になってからが長い。
こないだの銀魂2でも思ったんだが、ギャグマンガを映画にすると2時間を1つのストーリーとしてまとめ上げないとならないからどうしても中盤以降はシリアスものになってしまう。
まあ、ここまで見たんだからと言うことでストーリーの続きを見たいと言う動機付けがあって最後まで見るんだけど、そのためには疾走感が必要だ。
それが自分にはいまひとつ足りないように思えたんだけど、それは2つの魅力のうち自分にとっては1つだけだったからなのかもしれない。
それにしても二階堂ふみ。
これが褒め言葉なのかどうかわからんが…ちゃんと「美少年」やってて女を感じさせないのがすごい。
彼女の熱演なくしてこの映画は成立しなかったと思うな。

エンドロール後エピソード なし
公式サイト
http://www.tondesaitama.com