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映画 Feed

2017年4月16日 (日)

映画「クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ」

侵略的宇宙人の特殊能力で子供の姿にされる野原一家。
大人に戻るための日本横断の旅が始まる。
目的地が種子島ということで九州のシーンが多く、数年前に九州旅行した時の懐かしい光景が続いて楽しかった。
…まぁ、いくら宇宙繋がりだからって宇宙人がわざわざ種子島宇宙センターの近くに潜伏していることに疑問を感じなくもないけど、そういう大雑把な地域イメージも子供向けの映画には必要。
展開はありきたりなんだけど、それでも要所要所でそれなりに面白くなってしまうのは、長期シリーズ故なんだろうなぁ。
ちょっと今回は可もなく不可もなく…。
シモネタとして宇宙人の顔のデザインが尻に似ているんだけど、ニコちゃん大王なりピッコロなりに先を越されてるんで新鮮味もないし。
今回の敵のスタンスは善意の押し付け。
地球人に勝手に期待して勝手に失望して勝手に叱咤してくる。
こういうやつはわれわれの周りにもよくいるし、大人の目からは迷惑極まりないんだけど、子供の目からするとよくわからない人だろうしピンと来ないんじゃないかなぁ。

エンドロール後エピソード あり

公式サイト
http://www.shinchan-movie.com/

2017年4月 9日 (日)

キングコング:髑髏島の巨神

重厚なゴジラに対して躍動感あふれるキングコング。
ガメラのスピード感はフィジカルなものではないからコングのアクションはまさにコングならではのものだ。
光線でも火炎でもなく具体的なアクションでヘリ部隊を壊滅させる様子は手に汗を握る。
またコングには手があるから道具を使える。
しかもここぞという時に使う。
その剥き出しの暴力は、ヒロインにエッチなイタズラをしない不満を補って余りある痛快さだ。
敵怪獣たる巨大爬虫類スカルクローラーは怪獣映画の敵役としてはケレン味が足りず力不足だと思うが、人間と怪獣の関係を描く「シリーズ第一作」であることを思うと三歩下がって目立ち過ぎぬようにしているのだろう。
それに奴を頂点とする髑髏島の自然を人間達との対比で描くという大目的にフィットしている。
その人間達は科学者と軍人で目的は島の探検。
軍人達はちょうどベトナム戦争が終了し、その撤退途中の「軽いついでの任務」として科学者の護衛に就く。
敗戦でありながら兵士達は特に打ち拉がれることなく余裕たっぷりに帰国の途に就くのが興味深い。
国が滅びるかどうかという戦争じゃないし、そんなものなんだろう。
対比として髑髏島での危険が引き立つ。
一昔前の怪しい探検映画のようでワクワクするのだ。
探検隊の人間模様もいい。
コングへの復讐に燃えるパッカード大佐の誤った判断は結果としてはわざわざ危地に飛び込むようなものだったが、感情と理屈の双方で納得がいくものだったので責められない。
本当の理由は感情で、理屈は後付けというのが孤立した前線指揮官としてそれっぽい。
マーロウ中尉の明るく人懐っこいキャラも救いだ。
原住民に助けられて(きっと助けもして)28年間も髑髏島で過ごしていたのも然もありなんという屈託のなさ。
ステロタイプの陽気なアメリカンとも言えるが、だからこそ劇中の救いにして物語全体の救いでもあるのだろう。

エンドロール後エピソード あり
(と言うか蛇足もいいところ。アメコミ映画特有だよなあ)

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/kingkong/

2017年4月 1日 (土)

SING

バスター・ムーンは幸せな男だ。
明るく前向きで他人の失敗を責めず元気づける。
結果として多くの人に支えられる。
彼の父親は彼に劇場と愛情を贈った。
ムーン氏が守ろうとしたのは単に財産ではない。
勘違いから始まった素人大歌謡ショーはやがて多くの人を巻き込んでいくのだった。
擬人化動物のコアラなのでムーン氏の年齢は不明だが、幼馴染の祖母が90歳であることと劇中でパンク少女のアッシュから選曲の古くささを揶揄されていることから30代半ばくらいにはなっていると思われる。
夢を諦めるにはギリギリの年齢だ。
だから彼の元気は空元気でもあるのだろう。
劇中、どん底に追い落とされて、打ち捨てられた子犬のように落魄した姿からそのことがうかがえる。
だが、空元気でも元気を出していたからこそ、また立ち上がることができたのだ。
かつて自分が元気づけた相手の言葉で。
こうしてみんな生きていけるんだ、というメッセージが込められているようだ。
なお、動物達が生きている街の様子は相変わらず素晴らしい。
多種多様な動物がオーディションに参加し、その勝負服やパフォーマンスを見てるだけでも楽しい。
ズートピアの動物の各サイズごとに専用のインフラや道具がある共存ではなく、小さなネズミが人間サイズのクルマを運転すると言った別の切り口による架空世界が楽しめる。

スタッフロール後エピソード なし

公式サイト
http://sing-movie.jp/sp/

2017年3月20日 (月)

レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮

20年かけた修復を終えたばかりの「最後の晩餐」の4K撮影画像をメインにダ・ヴィンチの多岐に渡る才能を追うドキュメントフィルム。
シアター・キノで観たんだけど、単館系映画館の小さいスクリーンだと、4K撮影画像の有り難みがあまり伝わってこないのはちょっと残念かな。
まぁ、題材的に単館系じゃなきゃ上映できないだろうし、仕方ないんだけどね。
しかしドキュメンタリーとしての組み立ては豪華だ。
現代で研究家がダ・ヴィンチの功績について語る場面は普通だが、面白いのは過去編。
まるでダ・ヴィンチの時代にテレビがあって、ダ・ヴィンチ周辺の王侯や弟子達にテレビ局が故人についてインタビューしているかのような構成。
そもそもこの映画自体が、ダ・ヴィンチが仕えていたミラノの王宮を会場としたダ・ヴィンチ展覧会をよい機会として作られたものだけに舞台装置は完璧で、その突飛な設定にも違和感は全く感じられない。
現代の研究家が故人を一方的に称える一方で、同時代を生きた王侯や弟子達には何か言いたいことがありげなのも好対照で、「人間、レオナルド・ダ・ヴィンチ」を描こうという意図が感じられる。
中でも印象的だったのが貧民出身でダ・ヴィンチと最も付き合いの長い弟子であるサライ(小悪魔の意)。
爛々と野心的な目つきと貴族の兄弟弟子に負けるものかと溢れんばかりの闘志が魅力的な好演でした。

公式サイト
http://davinci-in-labyrinth.com/

2017年3月16日 (木)

映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険

春休み映画だから仕方ないのは分かるけど、せっかく南極で涼しげなんだから夏に公開すればいいのに、と思わないでもないが、そのような勿体ないという気持ちを起こさせるほどに氷の綺麗な映画。
毎度おなじみピリミーのジャングルにも南極にも対応する寒暖を選ばぬ動物・パオパオが物語の重要なキーに。パオパオファン歓喜。
巨神兵…にどことなく似たブリザーガが巨体に似合わぬ素早さ…ではなくしなやかさを見せるのもいいし、ブリザーガを追う異星人ヒャッコイ博士と娘のカーラのサバイバル生活も異星の文明らしさに溢れている。
ブリザーガとカーラがどうしてもポケモン映画の登場人物に見えてしまうが、こればかりは今流行りの色の塗り方だとこうなってしまうのだろうし、仕方ないか。
それより純白と透明の南極の背景によく映えるカラフルなビジュアルを楽しみたい。
ボムプリンというデザートが秀逸。
美味しそうというか気持ち良さそうというか、こういう地球上には明らかにない文化を見るためにこそSFはあるのだと思う。
ストーリーは素直。
…どっかで聞いたような数値だな、ってところで分かる人はオチが分かっちゃうんだろうけど、特に深読みもしてなかったんで、素で感動しました。
それにしてもしずちゃんはゲストヒロインと仲良くならないねw
まぁ、別にしずちゃんは完全無欠のヒロインではないというだけで、それは構わないのだけど。

公式サイト
http://doraeiga.com/2017/

2017年3月13日 (月)

モアナと伝説の海

ディズニーの海洋活劇。
南洋の島々にありそうな創生神話をモチーフにして、壊れた世界を修復すべく、島娘のモアナとマッチョな半神・マウイが大暴れ。
楽しそうな南の島の生活も手伝って痛快な活劇となっています。
物語の大半が二人っきりなのでどうしても喧嘩になりますし、作劇としてもサブキャラという逃げ道がないんで下手をすると地味で陰鬱な話になりかねない。
そのハンデを乗り越えた素敵な二人に拍手です。
モアナは最近ディズニーが描こうとしている自立した女性の一類型ですが、男を排除する感じではありません。
例えばアナ雪の姉妹は男を上回る戦闘能力を持っているから自立できるのであって、現実にそんなに強い女はいない以上、自立した女性像としては説得力を欠きます。
もちろんファンタジーとしては楽しいけれど。
それに対し船上という「閉鎖空間」で互いに気を使い、でも喧嘩するべき時はして、でありながらやりすぎない様子は、より地に足のついた人間関係に思えます。
擬似新婚家庭のようで微笑ましいですしね。
マウイのヘラクレスのように逞しい肉体とパワフルな活躍にも惚れ惚れ。
ドクターストレンジの魔法による移動にも通ずる、変身能力を駆使した移動と攻撃の迫力はマックスのバルキリーを見ているようで手に汗を握ります。

エンドロール後エピソード あり

公式サイト
http://www.disney.co.jp/movie/moana.html

2017年3月 9日 (木)

ヴァンパイアナイト

2017年5月6日公開。
それに先駆けてゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017で観ました。
柳ゆり菜の演じる新米刑事は幼少期のトラウマから拳銃使用に躊躇いが。
そんな彼女が吸血鬼の館に放り込まれ…。
両親を殺した殺人鬼は特にストーリーには絡んで来ず、トラウマを克服した後はアーチェリーの名手の妹やバンパイアハンターの男や非モテをこじらせた元高校球児達と即席パーティを組んでヴァンパイア退治。
まぁ、アクションは予算も時間もない邦画はこうなっちゃうからしゃあない。
吸血鬼を瞬間移動させることで撮影の手間を省く方式は、ブレンパワードを彷彿とさせるが、どうしても動きに重みが感じられなくなるのが残念。
ブレンパワードでは上手く見せてた手法なんだけどね。
吸血鬼の死体が消えちゃうのもあって、なんかFPSっぽいという。
しかし、上野優華の演じる妹がはっちゃけた姉に続いて覚醒する表情が格好よかったり、悪魔払いの兄ちゃんの神の力を道具としてしか思っていない罰当たりなキャラもツボにはまっている。
吸血鬼側も地道に苦労して餌の人間を確保してたり、王子様がわがままだったり、吸血鬼社会の日常が垣間見えるのが楽しい。

作品情報サイトの該当ページ
http://eiga.com/movie/86322/

2017年3月 8日 (水)

はらはらなのか。

近日公開ですが、ゆうばりファンタスティック映画祭2017で一足先に観てきました。
監督のトークでは、次々とこの人を出してはどうだろうと俳優女優が決まっていき、それを生かすように脚本がどんどん膨らんでいったとのことですが、それがこの映画のあんこたっぷり鯛焼きのようなボリューミーさに繋がっているのでしょう。
まとまりがないのが逆に楽しいゴージャスな映画です。
原奈乃華の演じるナノカと吉田凛音の演じる生徒会長・凛が、互いに女優と歌手を目指す者同士、歳の差を超えた友情を。
友達がいないわけではないだろうけど薄い関係ばかりのナノカに、学園中の人気者だけど理解者のいない凛。
二人はやがて(ほら「トップをねらえ」みたいに)名前で呼び合う友達になるのではと思うのだが、それを予感させる場面が凛のオーディションの場面に出てくる。
負けられない相手としてナノカを意識している凛。
同じジャンルでない直接的なライバルにはならない二人であればこそ互いの存在が励みになっているのだ。
…と言うのが全体のボリュームからすると一部でしかなく、別の複数のストーリーラインも進行していくのが、この映画のお祭り的に楽しいところ。
亡き母の所属した劇団で、母親というものを知らないナノカは、母と同じ劇を演じることで擬似母娘関係を体験する。
松井玲奈の演じるりな先輩はかつて娘を演じ、今度は母を演じる、母と娘を繋ぐ役割だ。
まるで天才ボクサーのライバルが彼の遺児をトレーナーとして鍛えるようで燃える。
そんな中、劇の題材が自分と母の関係に向き合わざるを得ないものであるが故に、ナノカは取り憑かれてしまう。
役者とはなんなのか、演じてることは所詮は嘘ではないのか、という悩みはりな先輩も、いや役者ならたいてい思い悩むことなのだろう。
ここから役者として生きる覚悟が生まれる一連の場面には大きなカタルシスがある。
大輪の花が。羽を広げる蝶が。そんなイメージが思い浮かぶのだ。
そんな一番の反抗期の娘から当り散らされるお父さんが最初のうちは気の毒で気の毒でw
こんないいお父さんが報われないとしたらゆるされることじゃない。
もちろん、その観客の想いも裏切られないのだ。
ところで生徒会長の凛はやっぱり中学生に見えない。
初めてオーディションを受ける中学生にしては上手すぎるし場慣れしすぎてる。
でもバックダンサーまで抱えた廊下での生徒会長選挙アピールダンスは一見の価値あり。
実のところ、彼女の存在感はこの映画からけっこう浮いてるんだけど、それも含めて人生は賑やかで芳醇なんだというメッセージに思えるのだ。

公式サイト
http://haraharananoka.com/

2017年3月 7日 (火)

なっちゃんはまだ新宿

彼氏の元カノ「なっちゃん」にずっと嫉妬し続けその感情を処理しきれない秋乃。
俺も生真面目なところがちょっとだけ(あくまでちょっとだけ)あるんで分かるんだけど、こういう生真面目な人って好きな人の最初の相手にはなれない可能性が高いっていうストレスがある。
もちろん相手が二股でもかけてない限り相手には全く非がないし、相手を完全に支配しようとしているようでそんな自分の心は醜いし、そんなストレス自体が絶対悪であることは明らかだ。
悪いのは100%自分。
しかしそれ故に、発散できないでいるといつかは慟哭となって爆発する。
「鈴木先生」で言うところの「不良生徒ではない手のかからないいい子の我慢による心の磨耗」ってやつで、人は自分のことだけでも他人のことだけでも駄目なのだろう。
ましてや恋愛は自分で勝ち取るもの。
八方美人と真面目さがいい具合に作用して気遣いが上手く友達も多い秋乃の心も磨耗し呻吟する。
そんな彼女の心の動きが丹念に描かれている。
ただ、美人に嫉妬する普通の子という設定なのに、主演の池田夏海もなっちゃん役の菅本祐子と比べても十分すぎるくらいの美人なので、時々「え?」と思っちゃうのは…まぁこの映画に限らず映画でもドラマでもよくあることなんで御愛嬌かな。

公式サイト
https://camp-fire.jp/projects/view/8522

せっかく夕張国際映画祭で観て、彼氏役の河西祐介さんとスタッフの方が来てたんで、夏の次は秋ってのは「500日のサマー」を意識したんですか、って聞こうと思ったんだけど、質問を思いついた時には質問の時間がなくなってて聞きそびれたのが残念…。

追記
なんと(さすがSNS時代と言うべきか)首藤凛監督からツイッターで、特に意識したわけではないとの回答をいただきました。

2017年3月 6日 (月)

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017

今年も行ってきました。
例年より遅く3月第1土日曜日を挟む形となりましたが、積雪量的にはむしろよかったのではないでしょうか。
観賞したのは、インターナショナルコンペティション部門の短編を10本、ゆうばりチョイス部門の長編を3本「はらはらなのか。」「なっちゃんはまだ新宿」「ヴァンパイアナイト」。
早起きできればあと2本は長編を観られたんですが、それでも半日しか滞在できなかった昨年より満足度はずっと高かったです。
一番、気に入ったのは短編の「信じられないウーマンスパイダーの物語」で、次点はやはり短編の「牙」。
インターナショナルコンペティション部門はいつも優先順位高めで観てるんですが、今年は特にレベルが高かったように思います。
運営について。
アディーレ会館が使えなくなって今年で2回目。
昨年もメイン会場の合宿の宿ひまわりとサブ会場のホテルシューパロが遠く離れていることが問題でしたが、今回はけっこう移動にストレスを感じた人が多かった模様。
なんかEXILEのメンバーが来てたみたいで駐車場も満杯だったくらいで盛況なのは結構なことなんですが、シャトルバスが混んでることが多かった気がします。
まぁ、わたしはそんなに影響なかったんですけどね。
一般層向けの封切り映画がメイン会場に、マイナーな映画がサブ会場に固まっていて、わたし「チョイスした映画がたまたま全て」ホテルシューパロだったんで、いっさい会場間移動が発生しなかったから。
あと結構な客寄せパンダになったんじゃないかと思うのがミニライブ。
「ヴァンパイアナイト」の共演兼主題歌の上野優華と「聖ゾンビ女学院」の主題歌を歌った「虹のコンキスタドール」のライブが各30分弱ほど。
声出しOKだったので追っかけ連中のいわゆる「オタ芸」をたっぷり聞かされましたw

公式サイト
http://yubarifanta.com/