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アルスラーン戦記 Feed

2016年8月21日 (日)

アルスラーン戦記 風塵乱舞 第八章「風塵乱舞」

第2期終了。
アルスラーン、アンドラゴラス、ヒルメス、ついでにボダンがそれぞれ王都エクバターナを目指すキリのいいところで終わりました。
第2期の殆どをギランにおけるナルサスとシャガードの因縁が占めていたこともあって、ここのところイマイチ影の薄い王太子殿下でしたが、最後の最後にきっちり決めてくれました。
アルスラーンの決意にまず驚きを次いで嬉しそうな表情を浮かべるナルサス。
アルスラーンが決してナルサスの操り人形ではないことを、他ならぬナルサス自身が喜んでいる様子。
これぞナルサスが、そして他の臣下達がアルスラーンに中世を尽くす理由なのでしょうね。
しかも、その認識はアルスラーン派に限らない様子。
かつては率先してギーヴを邪魔者扱いし最もトラブルメーカーだったザラーヴァントがアルスラーンの肩を持ちアンドラゴラスの王太子への仕打ちに不満を漏らすのは、アンドラゴラスにしてみればたいへんよくない傾向です。
これ、戦後処理で粛清の嵐が吹き荒れるパターンですから、彼等を救うにはアルスラーンが戦後のパルス宮廷で発言力を持ってなきゃなりません。
ですから、アルスラーンがアンドラゴラスの功績で王都奪還が成されたら古いやり方を踏襲されかねないという理由で(ついでにエトワールの頼みと「たまたま」一致する形で)進軍を決めたのは、一粒で二度おいしい選択なわけです。
王者の道を貫いた事が結果として権力争いの上でも有利に働く。
まさに君主の器です。
細かいところでは、せっかくルクナバードを入手したのにあっさりヒルメスに奪われるボダンにガッカリしたり、逆にキシュワードがアルスラーンの出自について抱いていた疑惑が密書を燃やされたことで確信に変わったのは台詞で説明するよりずっとよかった。
第2期最終話ということもあって、説明的な場面ばかりで終わるかと思いきや、内容の濃い回でした。

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2016年8月15日 (月)

アルスラーン戦記 風塵乱舞 第七章「虹の都」

風塵乱舞編も来週で終了。
来週は3期に向けての「新たな目標ができた」話でしょうから、ギランでの出来事が第2期の殆どを占めたことになります。
よって主役もナルサス。
考え方の違う旧友シャガードとの訣別が描かれました。
アルスラーンを夢想家のお坊ちゃんのように嘲るシャガード。
それに対するナルサスの返答はことごとく軽く受け流す感じです。
こういうところがシャガードにとっては鼻に付くのでしょうね。
まぁ、正面からの真っ当な批判なら真っ当に受けて立つのもいいでしょうが、ただ馬鹿にしてきてるだけですから、まともに返す必要はない。
自分は大人でお前は子供だと位置付けることで論戦で優位に立とうとするとは、シャガードもかつてナルサスが見込んだ男にしては随分と小物になったものです。
さて、風塵乱舞編を1つの完結したエピソードとして見ると、ナルサスは既にアルスラーンに固く忠誠を誓っていて一切の葛藤がないわけですから、盛り上がりに欠けます。
そこで、今回の山場として持ってきたのが、逃げるシャガードの船に少数の兵で乗り込む場面。
これ、危なかったですよね。
ナルサスとシャガードの剣の腕は互角ですし、兵も見た感じ同数程度。
アズライールの闖入がなければナルサスの方が負けていてもおかしくなかった。
後の憂いを断つ意味でも絶対に逃がすわけにはいかなかったという表向きの理由はあるものの、後方で指示をしているだけの軍師では人はついてこないくらいは思っているのでしょう。
ナルサスはオーベルシュタインではなくラインハルトだと以前から言っていますが、まさにそれが現れた決断と思います。

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2016年8月 8日 (月)

アルスラーン戦記 風塵乱舞 第六章「列王の災難」

今週はギスカールの回。
はっきり言ってかなりの極悪人の筈なんですが、頼れる味方が殆どおらず全てが彼の肩にかかっている気苦労を思うと、なんだか応援したくなります。
…いや、それじゃまずい!
だって、ルシタニアのパルス遠征軍の実権を握ったということは彼はラスボスですよね。
にもかかわらず依然として彼から漂う中間管理職の悲哀。
ヒトカワ剥けて一国の王に相応しい威厳を身につけるにはどうすべきなのか。
…非情な命令を下すってのは、今までに散々やってるしなぁ。
それでも血を分けた兄を手にかけるのは心に後味のよくねぇものを残すぜってんでやってなかったのを今回、決行。
にもかかわらず、あまり成長していないような…。
何も原作そのままじゃなくていいんだから、ギスカールにはもっと強敵っぽい何かがほしいところです。
今回はギスカール以外もぬるくて。
人のことを信じすぎて疑いもしないイノケンティス、エトワール、イリーナ。
3人もいるから余計に目立ちます。
まぁ、イリーナについてはそこまで求めるのは酷ですけどね。
もし彼女が健常者だったら絶対に話が旨すぎる、おかしいと判断すると思う場面だけに、それにつけ込むギスカールも小物に見えました。

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2016年8月 1日 (月)

アルスラーン戦記 風塵乱舞 第五章「決別」

試してみるw
ペラギウスさん、いったいナニを試すんですか。
と、誰もがこうツッコむであろうツッコミ(他意はない)をしてしまうわけですが、わたしこういうハニートラップは好きになれません。
たまたまペラギウスさんが無防備な人だったからよかったものの、少しでも警戒されてたらファランギースの貞操は危なかった。
色仕掛けは徒手空拳が基本ですから、武術の達人でも大きなハンデがあります。
で、そんな策を弄するナルサスは(その正体を知ってか知らずか)海賊の黒幕を卑劣漢と罵るわけですが、この2つの差からナルサスの価値観が伺えます。
ハニートラップってのは騙し討ちです。
騙し騙される権謀術数の世界において、自らも危険に晒される。
ファランギースが捕まれば、アルスラーン一行も捕縛されかねない。
ナルサスにしてみればリスクを負って戦っているわけです。
それと海賊の黒幕であることも一見して同じに見えます。
海賊が捕まって口を割らされシャガードの名前あるいは風貌が漏れる危険はある。
これが何故、「卑劣」ということになるのか。
ギランの大商人達は互いに商売敵です。
みんなが奴隷を使って人件費を抑えて多くの利益を得ることに邁進する。
それがより多くの取引に繋がり、そのことで他の商人は破産することもある。
このこと自体はナルサスは無くさなければならないことと思ってはいても卑劣とまでは断定していません。
そこから外れて私掠船を使って他の商人の取引自体を妨害する、それが「卑劣」だと言うのでしょう。
どうやらナルサスは己の美学に基づいて必要悪と卑劣を峻別している。
もともとナルサスはオーベルシュタインではなくラインハルトを軍師にしたような性格でしたが、時として己の美学に目を曇らされ客観性を欠いてしまう嫌いがあるようです。
これが彼の足元をすくわないといいのですが…。
まぁ、こういう矛盾も人間的と言えますし、そこがナルサスの魅力なんですけどね。
さて、水戸黄門に出てくる悪代官のようなペラギウスさんは、なかなか興味深いことを言っていました。
アンドラゴラスを評して蛮勇というのはギランの商人達の一致した意見なのでしょうね。
ルシタニアに国土が荒らされれば商売にも影響が出るでしょうし。
そう考えると、私腹を肥やすのは悪いっちゃあ悪いけど、国を混乱に追い落とした責任はアンドラゴラスにあるわけで、ペラギウスさんにも同情しちゃうよなぁ…。
背任の罰が追放で済んだのも、そこらへんが絡んでるのかも。
この裁きでアルスラーンを活躍させてほしかったです。
ギランに来てからどうにも緩んでいるように見えて仕方がない。
アルスラーンがイエスマンに見えてしまったらこのお話は失敗なわけで、意識して活躍の場を作ってあげてほしいなあ…。

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2016年7月25日 (月)

アルスラーン戦記 風塵乱舞 第四章「陸の都と水の都と」

ファランギースはいつも水着のような格好をしているので、特に水着回というわけではありませんw
五万の兵を求めて海商都市ギランへ。
ここで全八章の折り返しということは、兵を集め終わったところで第二部は終わりなのでしょう。
8話だなんて短すぎると思ってましたが、もしかしたら荒川版と歩調を合わせてのことなのかも知れませんね。
だとしたら、これほどまでに原作が尊重された原作付きアニメがあっただろうか?
無理なオリジナル展開とか引き伸ばしとか追いついたんで打ち切りとか、原作付きアニメの原作無視の歴史を見てきただけに、感慨深いものがありますねえ。
それはともかく。
ナルサスの親友、シャガードは商才を発揮して大商人に。
アルスラーンの奴隷解放宣言をよくは思っていないようですが、彼は彼なりに開明的な考えの持ち主です。
アルスラーンの目指す世は平等な社会ですが、シャガードの住む商いの世界もまた平等。
その平等と奴隷制は現代人の目からは相入れないように見えますが、他の商人が奴隷を使って人件費を抑えている中で、自分だけ使わないとなると、それだけ不利になる、そういう実利を踏まえてのことなのでしょう。
利に聡くはあっても誠実な態度。
流石はナルサスの親友です。
ならば奴隷解放による安定した社会にもそれなりの利があることを示せばいいわけで、そこが落としどころになるのかな?
海賊退治も、まずは話を聞いてもらうためのきっかけ作りになりそうです。
それにしても名は体を表すと言うか、ペラペラとよく口の回るペラギウス総督。
ラジェンドラもそうでしたが、アルスラーンはこういう軽薄な奴に鷹揚なようで、ダリューンも気が気じゃないでしょう。
ただペラギウスも目端は効くようで、海賊の黒幕の存在を示唆。
で、堂々と港の近くまで獲物を追ってくる海賊船の舐め切った態度から、ペラギウスの推測が正しいことが分かる。
まぁ、どうせルシタニアと通じているのでしょうしやられ役なのでしょうが、そう浅はかでもないところはいいですね。
敵にも歯応えがないとね。

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2016年7月18日 (月)

アルスラーン戦記 風塵乱舞 第三章「征馬孤影」

今回はちょっと予定調和だったかな?
そもそも、ダリューン達がアルスラーンを見捨てると考える者など、視聴者の誰一人としておりますまい。
それだけにダリューンの決意表明の占める位置が大きいのですが、迫力に欠けた感じです。
立ち塞がるキシュワードも、ただでさえ三味線を弾くことになりがちなのに、やっぱりそうなってしまったし…。
まぁ、他に適役もいないんですけどね。
あと、一般兵士の中からも、ついてこないまでもアンドラゴラスのやりように不満を漏らす声があってもよかった。
戦記物は名のある将軍キャラ以外が風にそよぐ葦のようなその他大勢になってしまっては駄目で、それをこれまでのアルスラーン戦記はちゃんとこなしていたと思うんですが…。
ヒルメスの過去話。
マルヤム王国をルシタニアに売り渡すマルヤム貴族に「国を売るのか!」と怒りの声。
ということは、あの時点でのヒルメスは、まだ売国を卑劣な行ないと考えるまともな神経の持ち主だったのでしょう。
テリーマンや海原雄山やトキのように悪人として登場したキャラが後で仕方なかったのだと弁護されるパターンですが、だったらイリーナ内親王1人に対してだけでなく、他の人々に対しても優しいところを見せてほしかった。
全体的に今回はストーリーを追うだけで、描写が荒かった。
メルレインだって助けてもらったくせに、ヒルメスに「礼儀」を求めるなど、そっちこそ礼儀を知らないんじゃないですかね?
尺の足りなさが、こんなところに現れています。

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2016年7月12日 (火)

アルスラーン戦記 風塵乱舞 第二章「王者対覇者」

アンドラゴラスは如何にして獄を脱しエクバターナの玉座に返り咲いたのか。
問答無用のダリューン的強さ。
もちろん個人の武勇で戦の勝敗が決まらないことは、アンドラゴラス自身が己の力のみを頼んだアトロパテネの大敗で証明したわけですが、油断したギスカールをまんまと人質にしたまでは余人でも可能であろう(※実際、味噌汁と汗の塩分で牢の鍵を錆びさせた脱獄囚は日本にもいます)ものの、人質を抱えて逃げ仰せるのは至難の技。腕っ節で国を率いてきたアンドラゴラスでなければできなかったでしょう。
凶器を突きつけて人質に逃げられないようにし続けるだけでもたいへんな肉体労働と聞きますし。
そのアンドラゴラスが使える兵が残っているのはペシャワール。
今まで王の代わりを務めてきたアルスラーンからその兵を取り上げ追放するのはあまりに酷なやり口ですが、もともとアンドラゴラスの兵だったことと、何より明らかに将や兵がアルスラーンを慕っていて危険な存在になったことが、アンドラゴラスに冷徹な決断をさせます。
アルスラーンが逞しくなったことにダリューンは惚れ惚れとしていましたが、それ故に茨の道に落とされるとは、何とも皮肉なことです。
さて、今回の見所はギーヴとナルサス。
ルクナバードをボダンの聖騎士団に奪われ現状報告に戻ったついでに王太子の危機を救うひょうひょうとした様子は流石にギーヴですが、彼自身だけじゃなく彼を取り巻く人間関係も面白い。
恋愛相手としては相変わらず袖にするファランギースも彼のよさを分かっている様子ですし、恋敵たるクバードが特に反論したりいきり立ったりしないのも、物語から重々しさを失わせない、いい「行間」です。
ナルサスについては、アルスラーンの感情的なところを否定するでなくむしろ好ましげに見ている視線がいい。
策士というと、どうしても周りの人間を駒のように見ているとか、思いどおりに動かない味方がいると見下すとか、そういう非人間的なキャラになってしまいがちですが、そういう負のオーラを纏っていないのがナルサスの魅力。
それが今回も如何なく発揮されました。

2016年7月 4日 (月)

アルスラーン戦記 風塵乱舞 第一章「トゥラーン軍侵攻」

いよいよ始まりました。アルスラーン戦記テレビアニメ版の第2期。
いやはや、ほぼ全ての主要キャラを登場させ、現状を無理なく把握させた上で、先を楽しみにさせてくれるんですからたいしたもんです。
防御側の城壁の上であるにもかかわらず弓兵が次々と射落とされていくペシャワール城塞。
主力不在の隙をついて攻め寄せるトゥラーン軍との兵力差がはっきりと分かる描写となっています。
仕方なく王都奪還の進軍を諦め、救援にとって返すアルスラーン王太子軍。
これでナルサスの「敵はルシタニアだけではない」の台詞と合わせて、四方を敵に囲まれた厳しい国情が印象づけられましたから、これからの転戦に次ぐ転戦の展開にも説得力が出てくるというものです。
宝剣ルクナバードを巡るヒルメスとギーヴのやりとりも興味深い。
最初は魔の山とか言ってやけに登山道が整備されてるな、と冷めた目で見てたんですが、ギーヴの本質をつく発言とそれに気づかないヒルメスの対比は、そのままアルスラーンのよさに繋がってくる。
王者たる資格の証明であるルクナバードは、国のためにやることをやっているアルスラーンがその上で手に入れるから意味があるのであって、ただの復讐者に過ぎないヒルメスがルクナバードだけ手に入れたところで人はついてこない。
そのことをわりとはっきりとギーヴは言っているのに、全く理解できないで大物ぶっているヒルメスがとても小さく感じられます。
あと、よかったのは、感情を持たない氷のような女と思われていたタハミーネが奪われた我が子のことで初めて感情を露わにする場面。
これがあると、後のアルスラーンとタハミーネの和解がより感慨深いものになることでしょう。
ともかく期待以上の出来でした。
ここらへんは原作でいちばん面白い部分なんで、半年、楽しみですね。

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2015年9月27日 (日)

アニメ「アルスラーン戦記」第二十五章「汗血公路」

エトワールで始まりエトワールで終わる。
最初から半年で終わるわけがないのは仕方ないとして、では何処で区切るか。
その回答がボーイミーツガールとしてのオチなんでしょうが、戦記物としてずっとやってきた最終回にやることなのかと思ってしまいます。
というわけでアニメ「アルスラーン戦記」第二十五章「汗血公路」は、タイトルと中身が些か違った印象となってしまいました。
でもまぁ、これを最終回だと思わなければいいわけで、エトワールがパルスに馴染んでいく様子は自然な流れでした。
原作人気を考えると第二期は間違いないでしょうしね。
かつてまだアルスラーンが11歳の頃、エトワールはアルスラーンのものの考え方に決定的な影響を与える言葉を叩きつけました。
あれがなければ何としても作りたい国の姿が形にならなかったしそれを実現するための玉座も欲しがらなかったかも知れません。
だからこそルシタニアの在り方に疑問を抱きエトワールに喰ってかかった。
アルスラーンは「いい子」です。
声を荒げたり誰かに喧嘩を売ることは滅多にない。
エトワールはアルスラーンにとってエラムとはまた違ったタイプの友人になれそうです。
と、エトワール関係を筆頭に(最終回でなければ)全編を通して文句ない出来だったのですが、ヒルメスに甘すぎるギスカールはやはりおかしい。
とっととエクバターナを放棄してルシタニアの王位を簒奪する腹積もりのようですが、あまりにも取らぬ狸の何とやらではありませんか。
エクバターナを守る何らかの手立てがある様子を見せてくれないと、とても有能には見えません。

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2015年9月23日 (水)

アニメ「アルスラーン戦記」第二十四章「決戦」

王になって国を作り変える確固たる意思をヒルメスに告げるアルスラーンと相変わらず恨みと血筋のことしかないヒルメス。
それでも戦果を上げるならまだいいのですが、戦況が不利になりつつあっても、まるで他人事。
アニメ「アルスラーン戦記」第二十四章のタイトルは「決戦」ですが、これでは最初から勝負になっていない感じです。
それでも大軍と大軍の激突。
双方、多くの血を流しながら戦いは続いていきます。
実際、個々の戦闘には手に汗を握るものがありました。
ザラーヴァント、イスファーン、トゥースの三将がいつもお互いに近くにいるように見えてしまうのはちょっとおかしいですが、個人の武勇を優先した方が絵的に締まりますし、活劇としてはこれでいいでしょう。
みすみすエトワールをアルスラーンのいる本陣に導いてしまったエラム、しかしこれはエラムの失策というよりエトワールの手柄でしょう。にもかかわらずエラムは己が盾になってその失策をカバーする結果となった。
ことの顛末が明らかになるのは合戦が終わってからですが、事情を知ることなく成すべきことを成したらそれが正解だったというのは、エラムの誠実な人柄が現れている気がします。
そして最大の見せ場がダリューンvsヒルメス。
安易な鍔迫り合いに逃げず一瞬の油断が死に繋がる斬撃の応酬を存分に描いてくれています。
その寸前でアルスラーンがヒルメスを度量の大きさで打ち負かしていますから、この決闘はヒルメスの都合であり私怨です。
それこそ「神前決闘」と同じです。
それでもダリューンは受けて立たなくてはならない。
復讐以外は何もないヒルメスの歪んだ刃はそれ故に強く、双方、深手を負いながらも、ヒルメスはギリギリのところで動けるだけの執念を見せる。
止めを刺そうと思えば刺せたでしょう。
ただ、彼は逃げることを優先した。
ダリューン「如き」を殺しても自分が処刑されたらアンドラゴラスの小倅に立ち向かうことはできない。
ヒルメスが私怨の人であることは繰り返し描かれてきましたが、それが最も現れた選択であったと思います。
決定的に道を間違えたヒルメス、サームがかわいそうだ…。
アルフリードの別働隊の働きもよかった。
ギーヴとファランギースの場合もそうでしたが、色恋丸出しで押している時は見向きもされないが、己の役目を果たす姿には一目、置かれる。
アルフリードはナルサスに恋い焦がれるだけの女ではない。
ナルサスもそんなアルフリードを頼りにしている描写があった。
まぁ、異性としての感情は特に感じられないわけですが、それをことさら残念がったりしないのもTPOを弁えていて好印象ですね。
かつてのファランギースの忠告が血肉となっているようです。
というわけで、合戦の中での人間模様が存分に描かれた今回。
…ただ、それだけにファランギースに矢が当たらないことの不自然さが目立ちますね。
視聴者が「そうさ、当たるものかよ」と応援したくなるようなやり方はいくらでもあると思うのですが。

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