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2018年5月29日 (火)

ダンジョン&ドラゴン3 太陽の騎士団と暗黒の書

愛の奇跡、という扱い方を間違えれば(というか間違えてる映画の方が圧倒的に多い)どっちらけになってしまう仕掛けが、ここまでうまく、しかもファンタジー映画に溶け込んでいるってのはすごい。
クロウリー「ムーンチャイルド」みたいだ。
ダンジョンズ&ドラゴンズの名を冠した映画3作品の最後。
まぁまたD&Dの映画は作られると言う話もあるし、今のところ最後と言うのが正解か。
一作目と2作目はつながっていたが、この3作目は独立した話だ。
そしてこれが1番、面白い。
父を救うために悪党たちの掠奪集団に身分を偽って加わる若き騎士・グレイソン。
その旅の中で騎士の誇りや騎士の誓いを次々と破らなければならない。
800年もの平安の時を経て、もはや本物の騎士はいないとされる暗黒の世にあって、自分は本物の騎士になりたいと願う若者にとってそれは苦痛であり、しかしその苦悩あればこそ彼こそが本物の騎士になっていく。
骨太でしっかりしたストーリーだ。
序盤のドラゴン戦はストーリーには大きくかかわってこないものの、グレイソンが同じパーティーの悪党どもに一目置かれるようになる重要で迫力のあるシーンだ。
他のファンタジー映画ではあまりはっきりとは描かれない人食いの怪物としてのドラゴンに空恐ろしい存在感があるし、いかにも防御力が低そうな蝙蝠状の羽が本当に蝙蝠の羽のように柔らかく刃物でザクザク切り刻まれるのは長所と短所がはっきりしていて良いと言うもの。
その後もドラゴンを倒した後の街の人々が主人公たち悪漢集団に怯える様子、様々な裏切り、不気味なゾンビ娘、と見所が続き、やっとたどり着いた父との対話はこの映画の白眉だ。
ここで父を超える気高さを見せたことで、最後の奇跡に納得がいくのは大したものだ。
あまり技や魔法がD&Dっぽくないように思えるが、口からファイアボールを吐く女傭兵隊長はもしかするとドラゴンボーンとのハーフかもしれないし、そもそも第5版だと手や杖から魔法が出るとはどこにも書いてないから口から出てもおかしくは無い。視神経をグログロに伸ばして偵察する魔術師も、動物を使ってその目からものを見る魔法と対応してるとも言える。
やはり映画が面白いと、好意的にいろいろなことを解釈したくなるね。

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