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2017年9月 9日 (土)

いい人を配置する作劇

ここんとこ、借りてきた「JIN-仁-」のドラマを観てました。
なるほど、これはヒットするのも頷けますね。
面白かったです。
完結編も引き続き観ようと思います。
さて、今さらこのドラマの素晴らしさについて何もいうことはありませんが、特に興味深いのが遊廓のビジュアルの美しさ。
当時の最も華やかな色である朱をふんだんに使った、しかし神社や縁日とは明らかに違う煌びやかさが表現されているからこそ、その影の部分である遊女達の悲惨な運命が引き立つのでしょう。
鈴屋の主人が「ムーラン・ルージュ」のジドラー支配人を思わせるいい人だったのもいいですね。
これが悪党や守銭奴だったら其奴1人が憎まれ役になって話が単純になってしまいます。
中にはいい人もいるくらいの当たり前の業界であることで、より強固で太刀打ちできない社会システムであることが明確に示されるわけです。
悪人を配置するよりいい人を配置することで社会の仕組みのやり切れなさを描くことができる。
メインのドラマを引き立てるエッセンスではありますが、南方仁の苦悩に魅入られるのはこういう丁寧な背景描写があってこそなのだと思いました。

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