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2017年5月17日 (水)

木星買います

読了。
って、20年以上前にとっくに読了してたと思ってたら、実は読了してなかったんで読了。
まあそれでも多分、収録作品の8割くらいは読んでるだろうとなんとなく思い込んでいたアシモフの短編集。
そしたら収録作品のうち半分以上は読んでなかったです。
読んで忘れてるだけかも知れませんが。
みなさんも何度も読んでる筈の短編集を試しに最初から読んでみるといいです。
意外と未読短編を発掘するかも。
で、わたくしちょっと考えました。
なんで未読が多いのかを。
SFってディティールが命ですよね。
物語ってのはディティールよりフォルムだと思ってます。
いつもなら。
だがSFだとある程度は例外となる。
だってディティールのないSFはファンタジーと変わらないじゃないですか。
ディティールこそSFの命です。
で、その作品毎のディティール、即ち特殊な設定を覚えても、長編なら1冊まるごと楽しめるのに、短編だとそれっきりだ。
それもあって、短編1編が数頁として数頁毎に新たな設定や登場人物を覚えるのが億劫になって、つい収録作品のうちでも食いつきの良さそうなものばかり読んでいたのでしょう。
しかし敬遠していた短編も読んでみたら…やはりアシモフは面白い。
SFだからディティールはどんどん古くなる。
だからディティールに頼らない作劇をした方が時代を超えた娯楽性を持ち得る。
でもそうするとSFから離れていってしまう。
それはそれで楽しいものだし、藤子F作品も星新一作品もその方法論を推し進めた天下一品の名作揃いだ。
そういう中にあって何れ古びてしまうディティールを盛り込みつつ、そのディティールを受け容れられなくても寓話として楽しめるよう書かれているアシモフ作品からは、自分の死後も楽しませたい読ませたいという強烈な意思を感じるのでありました。
はい、楽しんでますよ。天国のアシモフ先生w

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