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2017年4月13日 (木)

貴婦人の許容量

2017年とされている銀英伝の再アニメ化を前に観てないのを埋めておこうと、ここんとこ外伝シリーズを集中的に観てました。
本編は確実に全て観てますが外伝は自信がなかったので。
そしたら半分以上も初鑑賞でした。危ない危ない。
これでは銀英伝に詳しいとはとても言えません。
こりゃ原作の外伝も読んでおかないといかんなぁ…。
特にお気に入りは叛乱者と汚名。
「汚名」は20年くらい前にも観ているのですが、あの頃とは違った感想を持ちました。
親友の妻になってもヨハンナを愛し続けたカイザーリング少将。
その愛ゆえにヨハンナの夫であるバーゼルを庇い、その罪を一身に受ける。
しかしヨハンナはあくまで夫の味方をし…。
このエピソードを初めて観た時は俺も若かったので、
やっぱりカイザーリングみたいに「いい人」じゃ駄目なんだな。
バーゼルみたいにワルじゃなきゃ。
この手の女はワルが大好きでダサいいい人は大嫌い。
聡明な貴婦人のヨハンナだってワルなバーゼルを選んだじゃねぇか。
と斜に構えてひねた笑いをしたものでした。
ひねくれて星を睨んだ僕でした。
でも…今にして思えば、ヨハンナってのはキルヒアイスが「人はこのように美しく老いることができるのか」と感嘆したほどの貴婦人なんですよね。
カイザーリングを「どうでもいい人」と思っていたとしたら、あのように穏やかに老いることはできない。
で、ああ姫君なり貴婦人なりは愛の許容量がわれわれ常人より遙かに大きい、そういう「器」なんだろうな、と思い至ったわけです。
われわれ凡人(※決めつけてすいませんw)にとって好みでない異性からの好意は迷惑でしかない。
本命から浮気を疑われても馬鹿馬鹿しいし、下手な断り方をして自分が女で相手が男なら逆上されたらどうしよう怖いと思うだろうし、自分が男で相手が女だったら井戸端会議で悪者扱いされ女グループから陰険な阻害を受けかねないですから。
しかし、裕福で愛情たっぷりに育った貴婦人は、それをありのままに受けることができるのではないか。
そりゃあ自分に忠誠を誓う騎士なり臣下なり生涯にいくらでもいるわけで、いちいち迷惑がってたら神経をやられてしまいますもんね。
貴婦人というものはまさにそういうように育てられるんだろうなぁ、と思い、カイザーリングはそんなに不幸でもなかったのだとやっと実感できたのでした。
ジョジョでも引用されてた「愛してその人を失うのはその次によい」ですね。

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