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2017年4月 9日 (日)

キングコング:髑髏島の巨神

重厚なゴジラに対して躍動感あふれるキングコング。
ガメラのスピード感はフィジカルなものではないからコングのアクションはまさにコングならではのものだ。
光線でも火炎でもなく具体的なアクションでヘリ部隊を壊滅させる様子は手に汗を握る。
またコングには手があるから道具を使える。
しかもここぞという時に使う。
その剥き出しの暴力は、ヒロインにエッチなイタズラをしない不満を補って余りある痛快さだ。
敵怪獣たる巨大爬虫類スカルクローラーは怪獣映画の敵役としてはケレン味が足りず力不足だと思うが、人間と怪獣の関係を描く「シリーズ第一作」であることを思うと三歩下がって目立ち過ぎぬようにしているのだろう。
それに奴を頂点とする髑髏島の自然を人間達との対比で描くという大目的にフィットしている。
その人間達は科学者と軍人で目的は島の探検。
軍人達はちょうどベトナム戦争が終了し、その撤退途中の「軽いついでの任務」として科学者の護衛に就く。
敗戦でありながら兵士達は特に打ち拉がれることなく余裕たっぷりに帰国の途に就くのが興味深い。
国が滅びるかどうかという戦争じゃないし、そんなものなんだろう。
対比として髑髏島での危険が引き立つ。
一昔前の怪しい探検映画のようでワクワクするのだ。
探検隊の人間模様もいい。
コングへの復讐に燃えるパッカード大佐の誤った判断は結果としてはわざわざ危地に飛び込むようなものだったが、感情と理屈の双方で納得がいくものだったので責められない。
本当の理由は感情で、理屈は後付けというのが孤立した前線指揮官としてそれっぽい。
マーロウ中尉の明るく人懐っこいキャラも救いだ。
原住民に助けられて(きっと助けもして)28年間も髑髏島で過ごしていたのも然もありなんという屈託のなさ。
ステロタイプの陽気なアメリカンとも言えるが、だからこそ劇中の救いにして物語全体の救いでもあるのだろう。

エンドロール後エピソード あり
(と言うか蛇足もいいところ。アメコミ映画特有だよなあ)

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/kingkong/

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コメント

vsゴジラの前哨戦であることが既に広く知れ渡ってるのが今作を無心に楽しむ邪魔をしてるんですよねえw
この仕込みは正しかったのか…。
CGは動きの「溜め」はできるようにノウハウが蓄積されてますが、ところどころまだちょっと…と思わせるところがありますよね。
不気味の谷は想像以上に深く広い…。

カキコありがとうかしお

来週くらいにでも、見に行こうかと思っています。
敵怪獣のデザインが、ちょっと迫力不足かな?
ゴジラもコングも・・・そしてガメラもCGってのが、ちょっと寂しいです。

でも、vsゴジラの前哨戦ですから・・・

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