機会損失と善きに計らえ
ユナイテッド航空の酸鼻を極めた暴挙には誰もが腸の煮えくりかえる思いであろう。
とは言え、実行犯の警官を叩いて溜飲を下げてしまっては、また同じことが起きるだろう。
そもそもなんでオーバーブッキングが起きるんだ?
もちろん、それに対する航空会社の「言い訳」は知っている。
ギリギリまで乗せないとペイしないから敢えてオーバーブッキングさせて後で調整した方がいいと彼等は言う。
この余裕のない運行の在り方に、俺はコンビニ弁当と同様の病巣を見る。
機会損失をゼロにするためなら余しても構わないというあの食べ物を粗末にすることをなんとも思わない天に唾する不遜なスタンスのことだ。
メリットとデメリットの比較考量。
弁当の機会損失がないというメリットと食べ物を粗末にするというデメリットを比較してメリットの方を選ぶというコンビニ本部の判断と、
空席をなくするというメリットと乗客に泣いてもらうというデメリットを比較してメリットの方を選ぶという航空会社の判断は、
ともにグロテスク極まりないものだ。
その実行を「結果だけ出せ。良きに計らえ!」と現場に丸投げするから、あのようなことになるのではないだろうか。
ギリギリの運用をしなければ利益を出せない経営をしている能無しの分際で随分と偉そうなものだ。
乗客として飛行機に乗って廃棄弁当のように扱われるなんてたまったものではないよなあ!
たぶん空席があるとネチネチ責められる立場の人がいるのですよ。
だから皮算用はもちろんしているでしょうね。
言われてみると確かにユナイテッド航空は太っ腹ですね。
もしかすると、これだけくれてやるんだから素直に飛行機からおりやがれ貧乏人どもが!みたいな気持ちが芽生えていたのかもしれません…。
投稿: 児斗玉文章@カンリビト | 2017年4月13日 (木) 21:51
今までのキャンセル率を参照してどれくらいオーバーブッキングならいいかを計算してたりしてるんでしょうかね?
わたし、今までオーバーブッキングのため便をずらして欲しいというアナウンスに2回くらい手を挙げた記憶があります。
2回とも出発直前に調整できたということで便変更は実現しませんでしたが・・・
しかし羽田で最終便から翌日の便への変更を受け入れても20,000円にしかならないのでユナイテッド航空の880ドルという返戻金は羨ましいと思ったり思わなかったりW
投稿: まっちゅむら | 2017年4月13日 (木) 14:30
同じく、諦めるしかないんでしょうね。
企業の効率的な経営に客まで巻き込まれ効率的な消費者であることを求められる…。
お客様は神様ではないけど、その対極に位置するこっちも問題だよなぁ…。
カキコありがとうかしお
投稿: 児斗玉文章@カンリビト | 2017年4月12日 (水) 19:07
まったく同感です。
付言するなら、私は既に諦めています(苦笑
現代の資本主義国家で暮らすヒトは、これが正常な経済社会だと(心の奥底で)納得しているのでしょう。
そして我々のような本音を口に出す者は「空気の読めない奴」と認定されるのでしょうね。
投稿: wad! | 2017年4月12日 (水) 09:24