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2017年4月27日 (木)

君の名は。 Another side:Earthbound

これは面白かった。
映画本編に忠実なノベライズは新海誠監督が自ら書いててそれもいいのですが、単純に餅は餅屋ということで、小説としての面白さはこっちの方がずっと好みです。
まぁ、本編あっての番外編ですから、あくまでその功績は新海監督に帰するわけですけどね。
イージーリーディングな本編ノベライズに対して、小説を読む時に求めている重層的な情報量が込められています。
サブキャラクターの目から見た糸森町のあの事件。
チュンソフトの「街」や「428」のように、同じ場面を別人物の視点から見ることで世界への愛着が深まる上に、事件の背景が深く掘り下げられています。
で、「街」を想像した、ってのは、ほら「街」の最終シナリオは「花火」だから。
父に反発する高峰隆士の物語を息子に対して素直になれない高峰厚士の立場から描いたあのシナリオ同様に、三葉の父・俊樹の亡き妻への想いは心を打ちます。
1冊の本としてまとまりがあるかとか、この本だけで成立しているかというと答えはNoで、映画の感動を増すための補足に特化しているんだけど、その命題をこれだけ高レベルでやられると、これはもう必読と言ってもいいんじゃないでしょうか。

KADOKAWA公式サイト該当ページ
http://www.kadokawa.co.jp/product/321604000316/

ところで小説の出来とは全く関係ないのだが、作者が別ということで書店の棚で「君の名は。」の隣に並んでいないことが多いのは残念だ。
新海誠コーナーが作ってあって彼の小説は全て並んでいるのに…。
これは何とかしてほしいものだ。

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