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2017年3月31日 (金)

ウイスキーとウヰスキー

かつて「ゐ」と「ゑ」という平仮名があったという。
カタカナだと「ヰ」と「ヱ」だ。
だが、消えてしまった。消してしまった。
いや、正確にはまだ存在してはいるが、ちょっと気取った言い回しをしたい時に使うか昔からの固有名詞くらいであまり使われず、実態は「い」と「え」の古風オサレバージョンに過ぎない。
なんとなくかっこいいからという理由で使われているだけだ。
この「文字が消えてしまう」ことが子供の頃は不思議だった。
何故、消えてしまう、消してしまうなんてことが起こり得るんだろう?
長じて一つの結論に達する。
使い分ける意味がないからだ。
いとゐの違い、イとヰの違い、えとゑの違い、エとヱの違いだけで全く別の意味になってしまう同ジャンルの言葉というものが存在しないからだ。
もし存在していたとしたら?
例えば、ウイスキーとウヰスキーが全く違った酒だったと仮定しよう。
そういう並行世界というか架空世界を思い浮かべてみよう。
その場合、ウイスキーを注文したのに日本酒が出てきたら店のミスであるように、ウイスキーを注文したのにウヰスキーが出てきたらもちろんミスだ。
ウイスキーは好きだが日本酒は苦手という人がいるように、その世界にはウイスキーは好きだがウヰスキーは苦手という人もいるだろうから、気が立った酔っ払いが店員を殴りかねない。
「ねえ?俺さっきウイスキーを注文したよね?これはナニ?ウヰスキーじゃん!こんなもの飲めるか!ナニぼけてんだ、どうなってんのよこの店!?」ということになる。
バイトの女の子も涙目だ。かわいそうに。
繰り返すがその世界では全く違った酒なのだから!
ウイスキー10000本を発注するよう上司に言われたのに間違えてウヰスキー10000本が届いてしまったら、解雇されかねないわけだ。
しかし、そういう紛らわしい名前はそもそもつけられないだろう。
既にウイスキーという酒がある時に、それまでとは全く違った誰も飲んだことのない鮮烈な新ジャンルの酒が生まれたとして、ウヰスキーという名前をつけるだろうか?
ベータマックスはなくなるの?セガは倒れたままなのか?夕張は倒れたままか?
答えはもちろんノー!
そんなわけで「ゐ」と「ゑ」はとうの昔に無用の長物と化していたのであろう。
消したのは消えたのは、ただの追認に過ぎなかったのだろう。
そう言えばヱヴァンゲリオンもエヴァンゲリオンと全く同じだ。
もし違うものだったら、ネルフにエヴァンゲリオン初号機の応援を要請したのに、やってきたのは日本政府のヱヴァンゲリオン初号機でした、なんてことになって目も当てられないではないか。
いやはや、言葉ってのは面白いw

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