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2017年1月27日 (金)

鉄路

JR北海道の試算が発表されてこのままでは2020年には札幌近郊も含めた全線運行が不可能になるというニュースに、うすうす分かっちゃいたけどそこまでかと軽い衝撃が。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170125-00000005-jct-bus_all
これじゃ、もうローカル線を廃止するなとか言ってる場合じゃない。
いや「…という空気を作りたい」ってのもあるか。
だが、もはやダラダラと結論を引き延ばす時期ではないことは伝わってきた。
分割民営化の時もそうだったが、話し合いの余地などないところまで追い込まれてから提案してくるから譲歩など望めない。
ギリギリまで我慢していきなり爆発するのは如何にも日本社会といったところである。
さて鉄道のメリットは大量輸送、定刻運行だ。
どっちも豪雪地帯で実現させる為には除雪や保線が欠かせない。
これは本来、豪雪地帯「だからこそ」より必要とされるメリットなのだが、まず大量輸送についてはそもそも北海道には輸送すべき大量の人間がいないという問題がある。
これには2つの反論ができる。
まず人が多いから大量輸送ができる。大量輸送ができるから人が増える。
これは車輌の両輪だが、本来なら民間企業は前者のみを気にかければよく、後者は国や自治体がやるべきことだろう。
ここでJR北海道は果たして民間企業なのかという問題が出てくる。
経営安定化基金があるのだから完全に民間企業とは言えず国や自治体に準ずる公的責任が求められる、というのが一般的な見方だろう。
これが一つ目の反論であるが、しかし何事にも限度というものがあるのだった。
そしてもう一つ、北海道は孤立している。
鉄路には両端とそれを繋ぐ圏域があり、その全てが人口稠密である必要はない。
内地にはその都市自体の人口はそうでもないが通勤や出張で行ったり来たりするのでライフラインとして必須であるという例がいくらでもある。
だが北海道はまるで札幌を首都とした独立した国でもあるかのように他の圏域との「フットワークの軽い往き来」がない。
そこから札幌との距離はどうなんだ人口はどうなんだといういつもの話になっていく。
道民が札幌と東京しか見ていない以上、北海道のJR路線が札幌圏が駄目なら心中するしかないのは当然の帰結なのだろう。
除雪や保線にかかるコストの問題はそれらメリットとデメリットを踏まえた国づくりの話に付随してくるものであって、本質ではないのだ。
やはりこの問題は一民間企業の社会的責任の及ぶ範囲を超えている。
そして、北海道の人口は1500万人は必要だよなぁ…といういつもの話になるのだった。

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コメント

まぁ、何らかの方法で旭川から札幌を通って函館までは残さないと「北海道はおしまいだ。逃げ出そう」ってことになりかねないから何とかするとは思いますが…。

キタワァな感じですねえ・・。
4月から道民に復帰する身としては、気になります。

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