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2016年8月29日 (月)

逆転裁判6(3DS)

長かった!
やっと長い長い第5話「逆転の大革命」をクリアし、オドロキくんが弁護士として一人前となるまでの大スペクタクルを存分に楽しませていただきました。
力づくの後付けでもグイグイ引っ張られりゃそれでよし!
全編を通してストーリーとキャラの良さが際立った一品でした。
まぁ、力づくというのは強引な展開が目立ったからですね。
ちょっと前のエントリーでナユタを悪人だと書きましたが、実際、テリーマンやトキの改心前のような極悪非道っぷりでしたからねぇw
それを力技で感動まで持っていく場合、他の作品では呆れてしまうことも多いんですが、これでもかとナユタが実はいいやつだが心を鬼にしなければならなかった理由や描写を機銃掃射のように叩きつけられると、なんだか何時の間にか感動してしまうのでしたw
強引、大いに結構!
ラスボスは「滅茶苦茶なやつ」でした。
法と理論と整合性で戦うべき法廷で大前提を覆すルール違反をやらかす、弁護士なら絶対に負けるわけにはいかない相手。
「2」の悪役・王都楼は着々と己の犯罪が無罪となっていく中にあって、たとえ今の裁判に勝ったとしても悪くなったイメージは取り戻せないことに自覚的でした。
それに比べて今回の悪役は誰にどう思われようと痛くも痒くもない感じ。
法をせせら笑ってすらいる。
だからこそ、クライン王国という異国、弁護士が忌み嫌われ被告人が有罪になったら弁護士も連座する弁護罪なんてものがある国で、それでも弁護を行う王泥喜法介や成歩堂龍一に感情移入できるのでしょう。
やってる間、ちょっと不安だったんですよね。
被告人が有罪で死刑になったら弁護士も死刑だなんて理不尽な法制度の中、それでも脅しに屈しないからには、それだけの強い理由が要る。ゲームだから、ではなくプレイヤーとしても自分を納得させたい。どうせゲームだし死なないことは分かっているから、というメタな冷笑が浮かんだ故の「退かない」という選択では艶消しだ。
その不安が杞憂に終わり「ここは引き下がれないだろ」という気持ちを湧き上がらせてくれ2人と理想的なシンクロをさせてくれた場面は、このゲームの白眉と言えるでしょう。
「4」でナルホドくんはルール違反をやらかしました。
法にではなく推理ゲームを知的遊戯たらしめているルールへの違反です。
推理ゲームに十戒はないけど、あるとしてそのレベルの違反。
ゲーム発売当時に導入された我が国の裁判員制度をモチーフにしたシステムで、証拠がなくても状況証拠の積み重ねで裁判員の心象を最悪にすることで仇敵を牢獄に送り込んだ。
個人的にはこういうのもありかな、と思ったけれど、評判の悪い理由もよく分かる。
大きい仕事ができる大物弁護士になったのか、という頼もしい感じ以上に、体制側の人間になったのかというガッカリ感が強かったのも事実ですからね。
そのリベンジになっている。
現実の事象とシンクロさせるという方向性を一度の失敗であきらめずに再度チャレンジしている。
逆転裁判をプレイしていると検事がワルモノに見えてきます。
その反面、現実世界では凶悪犯罪者の弁護士が激しいバッシングに晒される。
ナルホドくんにヤジを飛ばすクライン法廷の聴衆達はわれわれの姿でもある。
弁護罪はポピュリズム次第で導入されかねないもので、決して荒唐無稽な設定ではない。
そして卑弥呼を思われる託宣の儀式。
古代の裁判はこう行われていたんだろうな、と思わせてくれるこの儀式は、クライン王国に不思議なリアリティを与えてくれました。
…まぁ、儀式へのツッコミ自体は難易度の高い謎解きを仕込もうとすると高すぎてしまうから易しくせざるを得ないのは難点ですけどね。
概してシステム自体の面白さよりもシステムとシナリオの相乗効果の方を優先しているので、仕方ないかな。
まさにシステムに裏打ちされたストーリーを楽しむゲームと言えましょう。
あと、もっと真宵ちゃんを登場させてほしかったなぁ。
もちろんそうはならなかった理由は分かってるけど、それでも。

公式サイト
http://www.capcom.co.jp/gyakutensaiban/6/sp/

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