アルスラーン戦記 風塵乱舞 第三章「征馬孤影」
今回はちょっと予定調和だったかな?
そもそも、ダリューン達がアルスラーンを見捨てると考える者など、視聴者の誰一人としておりますまい。
それだけにダリューンの決意表明の占める位置が大きいのですが、迫力に欠けた感じです。
立ち塞がるキシュワードも、ただでさえ三味線を弾くことになりがちなのに、やっぱりそうなってしまったし…。
まぁ、他に適役もいないんですけどね。
あと、一般兵士の中からも、ついてこないまでもアンドラゴラスのやりように不満を漏らす声があってもよかった。
戦記物は名のある将軍キャラ以外が風にそよぐ葦のようなその他大勢になってしまっては駄目で、それをこれまでのアルスラーン戦記はちゃんとこなしていたと思うんですが…。
ヒルメスの過去話。
マルヤム王国をルシタニアに売り渡すマルヤム貴族に「国を売るのか!」と怒りの声。
ということは、あの時点でのヒルメスは、まだ売国を卑劣な行ないと考えるまともな神経の持ち主だったのでしょう。
テリーマンや海原雄山やトキのように悪人として登場したキャラが後で仕方なかったのだと弁護されるパターンですが、だったらイリーナ内親王1人に対してだけでなく、他の人々に対しても優しいところを見せてほしかった。
全体的に今回はストーリーを追うだけで、描写が荒かった。
メルレインだって助けてもらったくせに、ヒルメスに「礼儀」を求めるなど、そっちこそ礼儀を知らないんじゃないですかね?
尺の足りなさが、こんなところに現れています。
公式サイト
http://arslan.jp/2/
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