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2015年9月23日 (水)

アニメ「アルスラーン戦記」第二十四章「決戦」

王になって国を作り変える確固たる意思をヒルメスに告げるアルスラーンと相変わらず恨みと血筋のことしかないヒルメス。
それでも戦果を上げるならまだいいのですが、戦況が不利になりつつあっても、まるで他人事。
アニメ「アルスラーン戦記」第二十四章のタイトルは「決戦」ですが、これでは最初から勝負になっていない感じです。
それでも大軍と大軍の激突。
双方、多くの血を流しながら戦いは続いていきます。
実際、個々の戦闘には手に汗を握るものがありました。
ザラーヴァント、イスファーン、トゥースの三将がいつもお互いに近くにいるように見えてしまうのはちょっとおかしいですが、個人の武勇を優先した方が絵的に締まりますし、活劇としてはこれでいいでしょう。
みすみすエトワールをアルスラーンのいる本陣に導いてしまったエラム、しかしこれはエラムの失策というよりエトワールの手柄でしょう。にもかかわらずエラムは己が盾になってその失策をカバーする結果となった。
ことの顛末が明らかになるのは合戦が終わってからですが、事情を知ることなく成すべきことを成したらそれが正解だったというのは、エラムの誠実な人柄が現れている気がします。
そして最大の見せ場がダリューンvsヒルメス。
安易な鍔迫り合いに逃げず一瞬の油断が死に繋がる斬撃の応酬を存分に描いてくれています。
その寸前でアルスラーンがヒルメスを度量の大きさで打ち負かしていますから、この決闘はヒルメスの都合であり私怨です。
それこそ「神前決闘」と同じです。
それでもダリューンは受けて立たなくてはならない。
復讐以外は何もないヒルメスの歪んだ刃はそれ故に強く、双方、深手を負いながらも、ヒルメスはギリギリのところで動けるだけの執念を見せる。
止めを刺そうと思えば刺せたでしょう。
ただ、彼は逃げることを優先した。
ダリューン「如き」を殺しても自分が処刑されたらアンドラゴラスの小倅に立ち向かうことはできない。
ヒルメスが私怨の人であることは繰り返し描かれてきましたが、それが最も現れた選択であったと思います。
決定的に道を間違えたヒルメス、サームがかわいそうだ…。
アルフリードの別働隊の働きもよかった。
ギーヴとファランギースの場合もそうでしたが、色恋丸出しで押している時は見向きもされないが、己の役目を果たす姿には一目、置かれる。
アルフリードはナルサスに恋い焦がれるだけの女ではない。
ナルサスもそんなアルフリードを頼りにしている描写があった。
まぁ、異性としての感情は特に感じられないわけですが、それをことさら残念がったりしないのもTPOを弁えていて好印象ですね。
かつてのファランギースの忠告が血肉となっているようです。
というわけで、合戦の中での人間模様が存分に描かれた今回。
…ただ、それだけにファランギースに矢が当たらないことの不自然さが目立ちますね。
視聴者が「そうさ、当たるものかよ」と応援したくなるようなやり方はいくらでもあると思うのですが。

公式サイト
http://www.arslan.jp/

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