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2015年5月30日 (土)

ビリギャル

映画公開前にビリギャルの正体はとか余計な情報ばかり入ってきた話題作「ビリギャル」。
受験戦争で切り捨てられたことに恨みを持つ人は多いのであろう、綺麗事をほざきやがって感動の名作とやらを地べたに引き摺り下ろしてやるみたいな空気が漂っていたように思う。
だが、この映画を観る限りビリギャルは決して恵まれた人間などではない。
名門中学に入った途端に遊び呆けたことに対して、なんだかんだでエリート様だったのかとか優れた人間が怠けていただけだろうという声もあったし、俺もそれを鵜呑みにして面白がっていたが、やはりビリギャルは底辺にいたし、そこから這い上がる努力が並々ならぬものであったのも事実だと分かる。
そのことは冒頭からハッキリと示されている。
導入部のテンポを悪くしてまでわれわれ観客に伝えたかったであろう事実、それはビリギャルはギャル化しなかったら友達もできず受験どころの騒ぎじゃなく生きていく意志さえ失っていたかも知れないこと。
ここで人間の再生の物語だと気付いたことで、素直にビリギャルを応援できるようになったのだ。
ビリギャルと塾の坪田先生の二人三脚を演じた有村架純と伊藤淳史はもちろんいいが、脇役陣も素晴らしい。
学校側からすればモンペア様すれすれの母親の言動は、どんなみっともないことでも娘のためならなんとも思わない強さが心を打つし、野球の英才教育をされている弟も、自分だけ贔屓されてることで後ろめたくない筈がないだろうに、自分のせいでもない地雷を踏んでたまるかとばかりに、姉とも妹ともろくに口もきかない様子が凄くリアルだ。
依怙贔屓ってのはされている人間も嫌な気分になるものだからね。
最初からハッピーエンドであることが分かり切ってるんで意外性はないわけだが、脇役陣のドラマがそこを上手く補完してくれた。
一つ物足りなかったとしたら、塾の仲間たちの受験の結果も別にモデルとなった人たちのそれと同じじゃなくていいから知りたかったってところかな。

公式サイト
http://birigal-movie.jp/

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