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2015年1月12日 (月)

太陽の牙ダグラムの思い出その18〜銀チョロと泥汚し

2014年12月末の模型雑誌はいつものホビージャパン誌のほかにモデルグラフィックス誌も買ってしまいました。
やはりダグラム好きとして今回の特集は欠かせませんからね。
これまでもコンバットアーマーの作例は模型雑誌にちょくちょく載っていたのですが、こうしてたくさんの作例を見ると、ガンダムでは大袈裟だとして廃れてしまった銀チョロや泥ウェザリングがCBアーマーにおいては最も説得力のある表現として今だ現役であることに驚きとともに感動を覚えます。
もちろんガンダムが18m、ダグラムが9m弱というスケールの違いはあるでしょう。
しかしスケールだけなら、CBアーマーより小さい戦車はたくさんありますが、紛争地の写真を見てもそんなに塗装は剥げていません。
ダメージを受けて塗装が剥がれてもすぐに塗るのは、軍用車両に限らずみなさんの愛車だってそうでしょう。腐食が深く進行しちゃったらたいへんですからね。まぁ、ウドの街じゃないから酸の雨こそ降らないまでも。
では、何故、われわれは塗装の剥がれているCBアーマーにリアリティを感じるのか。
それはガンダムより小さいこととCBアーマーはどうしても扱いが荒くなることの合わせ技なのではないでしょうか。
ロボット兵器が現実にあったらどうなるか、細心の注意を払ってもあちこちゴツゴツぶつかったり何かに引っかかったり日常茶飯事と思われます。
塗り直しても塗り直してもキリがない。
しかしそれでもモビルスーツほどでかいシロモノを小さく縮めたプラモでさえ目立つほどの金属の露出ができるとは考えられない。
縮尺が小さくなればなるほどウェザリングは不自然になります、1/600のジグマックに銀チョロ汚しがあったらたいへんです。
とは言え、実寸何mを境に縮尺はどのくらいを境に自然と不自然の間の壁はあるのか。
CBアーマーの10m前後なら大丈夫、という根拠はありません(現実に存在しませんし…w)。
でも、ガンダムより小さい。
ガンダムに対してよりミリタリー要素を強めたダグラムであればこそ、その表現は壁の向こう側とこちら側に差別化されていなければならないし、その差別化こそが当時の模型少年たちの心を捉えたのでしょう。
そして、CBアーマーは常に軍用車両や回転翼機とともにあり、随伴歩兵や後方のメカニックのことを絶えず意識せざるを得ない、その反映としてダグラムの作例はジオラマあってこそ、風景の中のロボットであるという認識は強固なものだった。
今回の特集のコラムでも、模型少年たちにとってジオラマは(実際に作るかどうかは別として)いつか作らなければならないものだった、という正鵠を射た指摘がありましたしね。
長くなりましたが、ダグラムに銀チョロと泥ウェザあり、という共通認識はこのようにして作られたのでしょう。
そして、今回の作例のダグラムにしろソルティックにしろブロックヘッドにしろ表現の基本となる考えこそ銀チョロ泥汚しであれ、テクニックはあれから30年が経過していますから最新のもの。
特にT10Bブロックヘッドの、黒と銀で下地を塗ってから機体色を塗り、要所要所で剥がしていくという手法は派手になりがちなT10Bの赤い機体色に雨晒し風晒しの生活感を与えています。
これから先、ダグラムの「共通認識」にどのような変化が起きるか分かりません。
実際、今回の特集でソルティックを題材にしたコンペ「ラウンドフェイサーミーティング」の応募作品が全て載っていますが、泥はともかく銀チョロは(作例とは逆に)殆ど行われていません。
しかし、せっかくプラモも新作が出たのですから、どのような変化であれ試行錯誤は大歓迎です。
今までとこれからを感じさせてくれるいい特集でした。

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コメント

まぁ、MSに銀チョロで表現されるような塗装禿げがあったら、整備兵が上官に殴られますよね。或いは「朝まで砲弾磨きと歩哨任務だぞ!(黒騎士物語)」。
で、思ったんですが、ダグラムから銀チョロが減ったとしたら、スコタコが出てCBアーマーが「ATより大きいロボット」になったからなのかなぁ、と。
結局は、その程度の脆弱な根拠なのかも知れません。
でも、銀チョロあってのダグラムですよね。

カキコありがとうかしお

スケールでの汚しなどは、考証に入れるべきですよね。
ザク等に塗装剝げやセメントコーティングは、実に間抜けな表現です。
人間の顔より大きい、剥げって・・・

ハゲチョロは現代兵器においても、ほとんど無いのでCAでさえ、あったら変なのですが・・・
大河原氏のイラストが染み込んだ世代では、あって当然と思ってしまう自分もいます。
なので、自分のハゲチョロは、大河原氏のイラスト同様にグレーで行っちゃいます。

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