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2014年2月13日 (木)

ゴーストチョコ

「義理チョコと分かっていても嬉しいものだなぁ」
思わず口に出してしまうほどに。
それほどまでにこみ上げてくる喜び。
そんな小さな幸せさえも粉々に打ち砕くニュースが彼の耳に飛び込んだ。
「わたしは18年間もゴーストチョコを配ってきたのです…」
…なんだって!?
いったいこのおっさんは何を言っているのだ?
呆気にとられTV画面を見つめる彼の耳に聞き捨てならぬ言葉が次々と突き刺さっていく。
「義理チョコさえも面倒くさい。そんな要望に応え義理チョコの代行を請け負っているうち、引き返せなくなっていきました。良心の呵責に耐えかねやめたいと言ったこともありましたが、生理的に無理な殿方達に義理チョコを贈るくらいなら自殺するとまで言われては…」
聞いてるこっちが首でもくくりたくなるような残酷な内容が淡々と語られる。
もしや、このチョコも…。
自分は義理チョコにさえ値しないということなのか。
いやいや、我が社の女性社員達はみな育ちのいいお嬢さんだ。そんな闇の性根を宿している筈がない…。
だが、
「初めて逢った時から彼女達がお嬢様であると感じたことはありませんでした」
何とタイミングよく猜疑心を煽る台詞が流れてくることか。
もはや何を信用していいか分からない。
勤務中だ。
酒は呷れない。
代わりにチョコを一気に頬張り、ろくに咀嚼もせずに嚥下した。
鼻から赤い涙が流れ出した。

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コメント

では、近いうちに。
あ、これの続きは無理ですよ?

新作キボンヌw

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