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2013年12月 9日 (月)

オーガスでようがす?その5「ロボット兵器の変遷というSFイズム」

チラム軍がバルキリーで構成されていたらオーガスは「なかったこと」にならなかったであろう。
超時空世紀オーガスがマクロス正史から抹殺された理由は色々あるだろうが、唯一にして最大の理由がこれであろうと俺は思う。
これに比べると他の種々の理由は取るに足らないものだ。
超時空世紀オーガスについて主にネガティブな思い出を綴るほぼ週1コラムの5回目はリアルロボットものにおける兵器の進化についてオーガスが投じた一石について述べていきたい。
さて、リアルロボットものには共通した前提条件がある。
それは巨大なロボットが兵器として登場するなんて本当はあり得ないという前提だ。
その前提に立ってそれでも存在してしまうのは何故なのか。
ミノフスキー粒子だったり、そういう生物だからだったり、地形が特殊だったり、歩兵を強化する必要があったり、まぁ作品によって色々あるが、理由付けを行っており、それが作品世界の根幹を成し説得力を生み出しているのは確かだ。
だが、よく考えると、特殊な状況下故にロボット兵器が存在するのなら、何れその状況が変わればロボット兵器は必要なくなる。
航空機の登場によって戦艦が無用になったように、銃器の発明で騎士の鎧が廃れたように、その世界の歴史の流れの中でロボット兵器が登場しやがて時代の徒花として消えていく…その方が「SFとしては」ロマンがあると言える。
もちろん、シリーズを続けていく上での商売上の必然性とは相反する。
だからこそ、ガイアギアはなかったこと扱いだし、ガネシスは殆ど話題にならない。
SF3D改めマシーネンクリーガーの魅力も敢えてそれをやっているからで、もしマシーネンクリーガーがアニメ企画だったらAFSとPKAの後継機が延々と続く作品となり大幅に艶消しとなっていたことだろう。
オーガスにおけるバルキリー→ブロンコII→イシュキック→ナイキック及びブロンコII+モラーバー→オーガスの流れは、ロボット兵器の消滅でこそないものの、巨人との戦争がなくなったことによりバルキリー系が衰退しただのガウォークとなったが、敵勢力のオーガスの登場で再びイシュキックのノウハウを発展させたナイキックとして結実することで、時代や状況の変化で兵器体系そのものが変化していくという考えの反映であって、俺はとても好きだ。
一般的には不人気メカであるイシュキックが大好きな俺だから点数が甘くなるということもあるが、そこに流れるSFイズム、人の営みをガジェットに反映させる作劇がたまらないのだ。
しかし悲しいことにナイキックではバルキリーほど売れないのも仕方ない。
商売でSFアニメを作る以上、既に人気のあるかっこいいロボットの系統を絶やすわけにはいかない。
その冷徹な事実をオーガスは俺に教えてくれたのである。

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