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2013年11月16日 (土)

オーガスでようがす? その3「ミサイルガンはどうあるべきだったのか」

オーガスの失敗の原因は色々と言われているが、個人的に思う最大のものはミサイルガンという武器が全く格好良くないからだ。
前から何度か言っているので繰り返しになるが、ただ格好悪いのみならず三重苦だ。
まず第一に手持ちでなく、第二に射線が一直線でなく、第三にブローバックや射撃音と言った力強さを感じさせる演出に欠ける。
要するにリアルロボットものの作劇には必須である「右手の小さな銃が敵を一撃で倒す説得力」に欠けるのだ。
銃が手持ちじゃないことは西部劇や刑事ドラマなどで培われてきた豊富なガンアクションが使えずいかにも逆転できそうなかっこいいポーズが決まりにくいことを意味するし、射線が一直線じゃないと敵を照準に捉え撃ち抜いてやるという意志とシンクロせずにどうにもしまらないし、そして意志は力強さにも通じ一発KOのカタルシスを生むものなのだがそのためのギミックすら用意されていないという有様。
ガンダムのビームライフルのズギュゥゥゥンという音、スコタコが攻撃に移る前のターレットレンズの回転、バルキリーでさえミサイル一斉発射の時は迫力がある。
リアルロボットであっても、いやリアル志向であるからこそ外連味は必要なのに、それがスポイルされているのは問題。
前述のようにバルキリーなら一斉に何発〜何十発も撃てるミサイルが銃口から1発ずつ発射されるだけのミサイルガンは、あまりに活劇における主人公の武器の文法からかけ離れているように思うのだ。
チャンスがあるのに相手を倒しに行かずポイントをセコセコ稼ぐ某ボクサーが国民的不人気であることからも分かるように、活劇の根本は力強い一発逆転なのだ。
だが、ミサイルガンがオーガスの舞台装置と相性がいいというのも分かる。
混乱時空という地形が複雑な上に相克界という「天井」があるバトルフィールドでは誘導性に優れたミサイルが有効なのであろうし、かと言って乱射するのはグランドキャニオンだらけのあの世界ではこっちまで危ない。
そこから敷衍して単発のミサイルガンという回答が導き出されるのは自然だ。
それにそもそも現実世界にはないような武器自体は大好きだ。
18mのロボットは18mの人間より圧倒的に力が強いのだから、人間の持っている武器をそのまま大きくしたような武器ばかり持っているのはおかしい。
ザクマシンガンなんか、人間の力ではマシンガンを照準をつけて撃つなんて無理なところザクの怪力なら反動などものともしないから撃てるということでいかにも架空世界の武器というあたりが好きなのだ。
よってミサイルガンはあの世界のリアリティという意味では問題ないのだから、外連味を加える一工夫があれば良かったということになる。
例えばダグラムのリニアカノンは右手のリニアガンが手持ちの武器じゃないことで前述のようにアクションの幅が狭く迫力にも欠けていた欠点を存分に補った。
オーガスにもストライクバルキリーのような感じでトドメの大砲があれば、アクションにメリハリができたことだろう。
ここぞという時の巨大ミサイルでも構わないが。
また、ミサイルガン自体も他の連中が撃つミサイルは普通に命中するだけなのに、桂のオーガスだけは巧みに急所をヒットし続けるような差別化が図られていれば、流石は元統合軍のエースパイロットだ!というカタルシスにも繋がったことだろう。
そう考えていくと、ミサイルガンはリアリティと外連味の高い次元での両立という根本に気づかせてくれる反面教師と言える。
こうしてまとめて見ると俺はミサイルガンが嫌いなわけではなく、ミサイルガンが生かせないような作劇だったことに不満があるんだよな。
もし今後、オーガスのプラモを作ることがあったら、ヴァジュラの大砲でも流用してつけてみようかな。

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