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2013年10月31日 (木)

バニラのお菓子配達便!〜スイーツデリバリー〜

積んでたゲームブックをやってみました。
もう、これが出てから3年になるのか…。
現代の日本を舞台に3姉妹の末っ娘・バニラがケーキの配達をしながら顧客の抱える悩みを解決していくシティアドベンチャー。
基本的に善人しかいない平和でのどかな町、それ自体が1つのキャラであります。
これが出た時は、単に久しぶりのゲームブックだったのみならず、TRPG黎明期から非電源系RPG方面で精力的に活動している藤浪夫妻の作品だったこともあって、細々とでもシリーズになればいいなぁと思ったものですが、残念ながら2巻で止まったまま。
ゲームブックのブーム再び、とまでは言わなくとも、せめて1ジャンルとしては復活させたいという試みは定期的に行われているのですが、初心者向けを意識するとゲームブックの面白さがスポイルされかねないという二律背反の故かどうにも上手くいかない。
でも、下に貼ってあるURL先の感想欄で好評なのを見てもわかるとおり、未経験者にとっては、選択肢を選ぶだけで楽しいものなんですよね。
もともと藤浪作品は純朴な人情もの、アニメで言えば忍たま乱太郎、テレビゲームで言えばソニックチームという感じで、殺伐としていません。
あなたならどうする?に対するそれぞれの結果も、人情の王道に立脚した納得のいくもの。
美味しいお菓子は人を幸せにするというシンプルなテーマも分かりやすくていい。
意外性はあっても理不尽なものはないという理想的な因果関係が構築されているので、素直に楽しめる作品です。
ただ…これだけで子供たちにゲームブックという娯楽自体を好きになってもらって何作もやってもらうのは、やはりキツい。
ちょっと頭のいい子だったら、すぐに底が見えちゃうでしょう。
樹形図を書いてショートカットすることを覚えたら、そこで一定数が興味を失ってしまう。
ブラックボックスが作れない紙のゲームの構造的な限界です。
一応、工夫もあって、乱数発生装置を一般的なサイコロの代わりにトランプにしているんですよね。
引いたカードは手持ちにできて、いざという時、スペードを持っていたら、ダイヤを持っていたら、とパラグラフの行き先が分岐する。
この手持ちにできるというのが味噌で、スペードを1枚、2枚と引く度にスペードがダブる確率が低くなっていきます。
それでもわたしのようにダイヤばかり3連続して、スペードがなきゃゲームオーバーという場面でゲームオーバーになってしまうこともありますが、理不尽になりすぎない程度に「ままならなさ」は実装できているかと。
あと、初心者向けを意識したゲームブックにありがちなミスとして、説明を簡易にしようとするあまり説明不足な点があるのも残念なところ。
例えば、このゲームブックは(ちょうどアニメのように)その1からその3までの全3話に分かれていて、パラグラフ番号も独立しているのですが、アイテムは共通しているようで、その3をプレイしていてその3単独では手に入らないアイテム(つまりその1とその2で入手できるアイテム)がストーリー上、必要とされていたりします。
わたしはてっきり、各話ごとに独立していると思っていて、アイテムも各話が終了するごとにまっさらにしていたので、その場でゲームオーバーになってしまいましたw

角川つばさ文庫公式サイトの該当ページ
http://www.tsubasabunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=201001000564

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