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2013年9月 8日 (日)

宇宙戦艦ヤマト2199第23話「たった一人の戦争」

ヒス副総統が死ななくてよかった。
旧作で正論を吐いたヒスが射殺されたのが後味が悪かったので。
ヒスがデスラーの暴挙に異論を差し挟むという構図は同じですが、デスラーの暴虐度は一段とアップしていました。
宇宙戦艦ヤマト2199第23話「たった一人の戦争」。
最初に観た時はデスラーが何をしたいのか分からない一方で彼の心の動きがそんなに不自然には思えず、それで何度か観返したのですが、要するにデスラーは自分に縋ってくる民が鬱陶しかったのではないかという結論に達しました。
セレステラの幼少時や収容所惑星での出来事、ザルツ人の境遇など、ガミラス領内にはデスラーが覇道を突き進む前には様々な問題がありました。
その解決がデスラーという1人の英雄の肩に乗っていた。
それに疲れ、大衆に苛立つ様子はこれまでのエピソードでも描かれていた。
自分は愛する人にアプローチすることもできないのに。
ガミラスを動かしてきた移民計画が、デスラーと一部の部下以外の大半にとっては地球へのものだったのに、デスラーが欲しいのはイスカンダルだったことからも、その行動原理が私情に拠るものだったことが分かります。
「指導者のすることか」とヒスが怒るのは当然ですが、デスラーは自国民を犠牲にする悲劇かつ非道の指導者というストーリーを紡ぎ出してまでスターシャがほしかったのでしょう。
彼を「アベルト」とファーストネームで呼ぶスターシャの口調からも、デスラーの妄執が推測されます。
と、心の問題はこれでいいとして、戦略及び作戦としてはどうか。
元々がヤマト2199の作劇法である「旧作の外連味をなるべく生かしていく」ことの反映ではあります。
ヤマトがやりたくもないガミラス本土決戦を遂行する羽目になったのは、旧作ではデスラーが浅はかだったからですが、2199では前述のとおり私情を優先したためでした。
デスラーが有能だったのは「さらば」からです。
前者と後者のどちらがマシなのかは議論が分かれるところでしょうね。
とにかく、ヤマトを砂鉄の塊(800)で包んで磁力でガミラス本国に引き込むのは流石にツッコミどころが多すぎるので没になったのでしょう、デスラー砲で一方的に狙撃され続ける危険を回避するために敵の懐に飛び込むという展開になりました。
この時の沖田の決断や、艦長のやり方を既に熟知しているクルー達の反応が実に格好いい。
デスラーの非道な計画の協力者(あるいは扇動者?)であるギムレーがやる気のない防衛網を敷いた故とは言え、燃え上がる帝都バレラスをバックに行われる砲撃戦は熱いものがありました。
そしてデスラー艦。
総統府ビルがデスラー艦になるというのは、当時の外連味の最たるものですが、これをやめて単なる総統専用艦として登場させるのはあまりにも寂しい。
そこから逆算して総統府ビルへの突入作戦と相成ったのでしょうが、そのことによりヤマトがガミラス人を殲滅させたわけではないことになって、これまで死んでほしくない(ゲールでさえ)ガミラス人キャラがたくさん出てきていることからもいい結果となりました。
さて、ガミラスの脅威は取り除かれ、イスカンダルに行くだけとなり、デスラーは復讐の狼として孤独な旅路を余儀なくされ。
細かい差異は多々あれど、旧作24話終了時と同じ状況となりました。
タラン長官はいい人なのに「あんなデスラー」にこれからずっと付き従っていけるのか、
デスラーの気持ちを袖にし続けたスターシャにとって古代守との愛とはいったい何なのか、
藪くんは森雪争奪戦に参戦するのか。
どう辻褄を合わせるのか、どう裏切ってくれるのか。
相反する期待に挟まれ、ますます次回以降が楽しみなのでした。

タラン長官

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コメント

どうもです。
旧シリーズのガミラスの直接的な滅亡寸前の描写に対して、2199では社会的な制度疲労、民族の活力やモラルの低下に重点を置いて描かれたこともあって、具体的にどう移住が必要なんだかはピンと来なかった嫌いがありますね。
もうちょっと説明が欲しかったかな。
旧24話のガミラス崩壊は良かったですよね。
わたしも大好きです。
まぁ、同じことをしてもしようがないわけですが。
今回の本土決戦はまさか親衛隊が手抜きをしてわざわざ本土に引きずりこむなんて大半の将兵も市民も予想してなくてあれよあれよと状況が悪化して、ってことなのかな、と思います。

カキコありがとうかしお。

毎度です~
「たった一人の戦争」って敵地で一人になってる森雪の話かと思いきやデスラーの話だったのですね^^;

旧作と比較することはナンセンスだし、する必要はないのですが・・・

ガミラスの本土決戦だというのにガミラス側にそれほど緊迫感が感じられないというか・・・
ヤマト側にしてもガミラスが敵だというわりには色々配慮してるというか(森が捕えられてるという問題はありますが)
兵士ではない一般国民に危害を加える必要はないと考えたのかもしれませんが。

旧作を美化するつもりもありませんが、ガミラスは上空からのミサイルと濃硫酸の海で挟み撃ちにし、その中でヤマトは地殻を波動砲で撃つことで逆転。戦いの後、双方の犠牲者を見て戦いの不毛さに気づくという場面が個人的にスキだったのですがそのような描写はないのが寂しくもあったり・・・

まあ、隣の星をメチャクチャにしたヤマトを笑顔で迎えるスターシャというのも今考えると疑問だと言われればそのとおりなのですがね^^;

今作のヤマトはあくまでもコスモリバースシステムを入手するための航海であってガミラス殲滅を任務としていたわけではなかったということなのでしょう。

しかしガミラスはなぜ移住が必要なんでしたっけ?
旧作のガミラスならとても人が住めいような環境でしたから納得できるのですが・・・

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