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2013年8月26日 (月)

宇宙戦艦ヤマト2199第21話「第十七収容所惑星」

ドメルの奥さんが相変わらず囚人のままな上にディッツ提督まで獄中にあるとは。
ヤマトを巡る一連の戦いはガミラスの崩壊を確実に早めはしましたが、この様子を見るに火種は以前より蒔かれており、遅かれ早かれ避けられない運命だったように思えます。
宇宙戦艦ヤマト2199第21話「第十七収容所惑星」。
古代による(なし崩し的な)森雪救出作戦と、メルダによるディッツ提督救出を兼ねた収容所惑星開放が並行して行われたエピソードでしたが、ガミラス社会の追い詰められた現状がよりはっきりと見えてきた回でもありました。
痛々しい船体を晒すヤマトにカプセルが次々と送り出される宇宙葬。
多くの仲間を失ったクルーたちの中でも雪を奪われた古代の心痛は端から見ていても痛々しい限り。
その心中を慮った沖田艦長は気分転換を兼ねた偵察任務を命じます。
その偵察先がヤマトの補修用資材採掘に適した星であると同時にガミラスの収容所惑星でもありそこにたまたま森雪も護送されてきていたというのは些か偶然が過ぎるような気もしますが、偵察に向かうシーガルにたまたま隠遁中の伊東と藪が乗り合わせていたというコミカルなシチュエーションの方が印象が強くそんなに気にならなかったというのは偶然なのか上手いのか。
まぁ、後者なんでしょうね。
テンポを優先して御都合主義をやる時でも、それが目立たないように別のエピソードを配するというのは、実に手馴れた感じです。
この伊東・藪コンビが実にいい感じ。
今回で解消となったのが勿体無いくらいで、藪に振り回される伊東にこれまでにない親近感が湧いてきます。
しかし、「慣れないことはするもんじゃない」。
最後のユリーシャを敵兵の銃撃から救った行為のみならず、ずっと伊東らしからぬ言動を止むなくされたことで調子が狂ったのか、倒れた敵兵たちの死を確認しないという致命的な判断の誤りで死を招いてしまいました。
そもそもが先の古代の偵察任務拝命の件から新見女史と伊東保安部長は明暗を分けていました。
ピンチの時にヤマトの役に立った新見女史は(クーデターの際にも人命が失われること自体は望んでいなかったことが明白だったこともありますが)再び仲間として受け入れられたのに対し、伊東は藪とともにじっとシーガルの中に潜み捲土重来の機会を伺っています。
宇宙人なんか信用できるかという考えに変わりがなかったということもあるでしょうが、まさか自分が再び仲間に戻れるとは思っていなかったのが大きいでしょうね。
ユリーシャの言動に不信感を抱き自分の言説に共感を覚える者もいたことを伊東が知っていたら素直に独房に戻っていつかは元職に復帰という道もあったのかと思うとやり切れません。
人生の明暗というのは己の預かり知らないところにある偶然によって左右されてしまうものなのでしょう。
旧シリーズでスターシャは藪をリーダーとする一派のことを「好きになれない人達」と呼びました。
最期の1人となっても他の星に迷惑をかけないという信念を貫いたスターシャですから、それも当然でしょう。
しかし妹のユリーシャは、その好きになれない人達の筈である伊東の心に触れ、方法は違えど故郷を救いたいという気持ちに変わりはないことを知った。
清濁併せ呑むことをイスカンダル人が受け入れた時、3つの星の運命はどう変わっていくのでしょうか。
その結果によっては、伊東の死も無駄ではなかったということになるのではないでしょうか。
…伊東は時に好きなキャラではありませんでしたが、最後に死に花を咲かせましたね。
間違われたことを知って「イスカンダルの姫君」を演じる覚悟を決めた森雪の毅然とした態度も格好良かった。
ザルツ人の若者が惚れてしまうのも当然かも。

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