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2013年8月18日 (日)

宇宙戦艦ヤマト2199第20話「七色の陽のもとに」

全編これ総力戦、見せ場に次ぐ見せ場。
宇宙戦艦ヤマト2199第20話「七色の陽のもとに」。
ドメル艦隊との七色星団での決戦は旧シリーズで最高の盛り上がりを見せましたが、ツッコミ所の多いエピソードでもありました。
それらを1つ1つヤマト愛で潰していったばかりか、新解釈で各キャラに活躍の機会が。
面白くなるべくして面白くなった回だと言えましょう。
ゼーリックとギムレーのせいで寡兵でヤマトに挑まなければならなくなったドメル。
本来なら明らかに兵力が足りません。
それを沖田の心理を読むことで地の利を得、さらに瞬間物質移動装置による奇襲でレーダーすなわち「目と耳」を奪い、五分と五分にまで持っていきます。
ここらへんちょっと説明不足ではあるんですが、これまでの描写でヤマトの防御力の要である波導防壁はそんなに長時間に渡って使い続けることはできないことが分かっています。
だから敵が何処にいるか分からない状況ではいつ展開していいか判断に困る。
そうこうしているうちに艦隊が深刻なダメージを負い、使用自体が不可能になってしまったということなのでしょう。
最初の数1000隻の艦隊によるヤマト攻撃の際に波導防壁の性質を見切ったドメルの作戦勝ちです。
そして奇襲によるレーダー破壊が波導防壁破りなら、お馴染みドリルミサイルは波導砲破り。
旧シリーズでは最後のチェックメイトとして撃ち込まれましたが、これはリメイクで視聴者はみんなドリルミサイルのことは知っていますから、勿体ぶっても意味がないということでしょうかわりと早かったですね。
と、ここまでドメルのペースで戦いは進行してきましたが、ここから沖田の反撃が始まります。
ドリルミサイルの反転は旧シリーズ最大のツッコミ所でしたが、新見女史の「もともと兵器ではない」という台詞でガミラスの苦しい内情を示すガジェットへと昇華しました。
そう、急拵えで対ヤマトの作戦を練らねばならなかったドメルにドリルミサイルの欠点まで把握しておけというのは酷と言うものでしょう。
そしてドリルミサイルを撃ち込んだ後、ドメルにはもう策らしい策がありません。
五分と五分にさえ持ち込めば後は双方の力量が勝敗を決めるという武人らしい潔さがあったのかも知れませんし、何より五分と五分に持ち込むだけで精一杯だったというのも大きい。
それが戦況がジリジリと不利になっていく時に、それを挽回すべくリスクの大きい近距離での砲撃戦を選択させ、ついにはイオン潮流を利用した沖田の罠に嵌まったのでした。
反転させられたドリルミサイルが戦闘空母の至近距離でショックカノンに撃ち抜かれ戦闘空母の他に近距離の味方空母1隻を巻き込んだ上に、その混乱の中でさらに1隻を撃沈され、白く壮麗だった旗艦ドメラーズ3世もイオン潮流の中で艦体をヤマトのビームに抉られていく。
この流れは痛快であると同時に痛々しいものでした。
そしてドメルの最後の自爆。
「…エレク?」と夫の死を感じ取る奥方が未だ牢獄の中にいるのが何ともやりきれません。
この戦いに挑んだだけでも罪一等を減じてあげればいいのに…。
波導防壁の修理が間一髪で間に合ったことでヤマトは撃沈を免れましたが、最大の脅威であるドメルを退けたとは言え航空隊の未帰還機12機をはじめその被害は甚大。
ユキが拐われたこともあり、勝利の喜びとは程遠い雰囲気で七色星団の回戦は幕を閉じたのでした。
さて、今回の勝利は沖田の指揮がよかったのは勿論ですが、ヤマトのクルーがそれぞれの能力を発揮したのも大きく、だからこそ総力戦と言えます。
で、ちょっと話が逸れますが、ユキが人違いで拐われてしまいましたね。
リンケ特務官の情報が不十分で、ちょうど伊東保安部長がそう思い込んでいたような結論にガミラス側は至らざるを得なかったからこそですが、この時のヤマト側の対応が実にスムーズ。
発砲があってすぐにその事実がブリッジに伝わりガミラスの銃と分かるヤマト艦内の規律と即応体制は大したものです。
かつて魔女にいいようにやられたのとは対照的ですが、あの経験があったからこそ、今回は上手くいったのでしょう。
ガミラスの目的がイスカンダル人の誘拐であるとは分かる筈もなく、大規模な白兵戦部隊の突入を想定していたでしょうから、この迅速な対応はヤマトクルーの成長を物語っています。
そして沖田艦長の「戦いは常識に捉われてはいけない」も、魔女の時のことが念頭にあったように思います。
新見女史の現場復帰もありました。
投獄中の仲間を受け入れるキッカケが敵の襲撃というのはガンダムのセイラさんもそうでしたが、自然な流れですね。
ヘルメットを被っていることに気づかず汗を拭おうとして自分に苦笑する新見女史。
ホワイトベースにプラスチック爆弾を仕掛けたラングというジオン兵が同じことをしていましたが、美人がやると魅力倍増です。
ここで労いの言葉をかけてあげられるのがさすが沖田艦長ですね。
新見女史の嬉しそうな顔がナイスです。
「俺は大砲屋だ」という南部の頼もしい声。
「たった1機で…」とガミラスのパイロットに舌を巻かれる山本玲。
実戦の中で急速に腕を上げるルーキー。
多くの犠牲は払いましたが、死んでいった者たちに恥じない成長をヤマトクルーたちはしているようです。

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コメント

確かに古代の成長はなかったですね。
まぁ、2199の古代は旧シリーズの熱血漢とは微妙に違ってて最初から落ち着いているんで、伸び代も小さいわけですが。
戦闘班長ってドラクエでいう勇者みたいなもので何でも屋ですが、2199では古代の役割が他のキャラに分散してるから、成長のドラマも分散しちゃうのかも。
わたしは今回のテンポはとてもよかったと思うけど、確かに森雪の勘違い誘拐は1エピソードあってもよかった気がしますね。
こう思ってしまうのも、たった26話なんて短い!あと6話しかないなんて!という気持ちの現れだったりして。

カキコありがとうかしお。
てっきり着衣の乱れへの言及があるかと思っていたわたしをメロスよ殴れ!w

毎度です~

う~ん・・・今回は尺の関係もあるんでしょうけど、もうひとつスッキリとしないというかなんというか・・・

今回の主役はドメル艦隊VSヤマトとなるはずであったんでしょうけど
森の誘拐があったため印象としては非常に薄い印象でした。というか、実は今回は森の誘拐がメインなのであってドメル戦はオマケだったのでしょうか・・・

旧作を見直していないのでなんとも言えませんが瞬間物質輸送機による攻撃、ドリルミサイルによる攻撃等もう少しハラハラしたんじゃないかと思うんですよ(多分尺の関係でそこを短めに描かれてるからかもしれません)


やはり誘拐エピソードを入れるのであれば前後編にするか、潜入・誘拐の描写は最小限にしてドメル戦の勝利の余韻に浸っているところに森誘拐の知らせが入るようにしてドメル戦をメインにして描けばよかったのになぁと思います。

こう感じてしまう背景にはドメル戦で古代の活躍の場が全くなかったので戦闘を通じて成長していく姿がみれなかったのが寂しかったからかもしれません。


別に、古代って戦闘班長とかいいながら波動砲の引き金を引く以外に仕事がないんじゃ・・・・?とか考えたわけではありませんからねwww

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