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2011年11月 5日 (土)

重戦機エルガイムの思い出その4〜パワーランチャーとセイバー

「重戦機エルガイム」の思い出について語る連続エントリーの第4回目。
さて、エルガイムの撃つ鉄砲と言えばパワーランチャーだ。
ゴツくて見るからに威力がありそうだ。
戦闘用ロボットの銃は、手で持つタイプと腕にマウントするタイプがあるが、マウントタイプはポーズやアングルが限定されやすいためか主役メカの武器としては多用されない。
例えば右手から弾き飛ばされた銃を左手で拾って撃ったりできない、西部劇やヤクザ映画で蓄積されたガンアクションの系譜に乗れないわけで、カッコいいアクションのバリエーションが少なくなるのは明らかに不利な点だからだ。
ダグラムのトドメの武器がリニアキャノンになったのもリニアガンでは威力がありそうに見えなかったからだろうし、オーガスが失敗したのも色々と言われているが一番の原因はミサイルガンのアクションがカッコよく決まらなかったからだと思っている。
そんな中にあってエルガイムのパワーランチャーは、思い切り長く大口径にすることでその問題を解決した。
さらにその大きなパワーランチャーが格闘の邪魔にならないようにするためか、格闘用の光剣であるセイバーを腕の内側に持ってきたことが、これまでにないスピーディーな射撃から格闘へのチェンジを可能にしたのだからたまらない。
「リアル」という点では手持ちタイプよりマウントタイプの方が上だ。
パワーランチャーを何としても採用することへの拘りが、これまでにないシルエットの獲得に繋がったとするなら、まさにエルガイムはパワーランチャーの賜物とさえ言えるだろう。
しかし、このことでエルガイムだけでなくほぼ全てのヘビーメタルの武器が似たり寄ったりになってしまったのは弊害だった。
もちろん例外はある。
攻守一体のランダムバインダーを持つオージェや、金属球リバースボマーとトリッキーなラウンドバインダーを備えたアシュラテンプル、ビームの鞭ビームフロッガーを振り回すアトール、ビームを跳ね返すミラーを装備したカルバリィテンプルなどは例外の部類に入る。
だが、これらのヘビーメタルも、今、挙げた特殊装備ばかりでなく通常のパワーランチャーやセイバーを使うことも多かったし、多くのヘビーメタルの武器はあまりデザインの変わらないランチャー及びセイバーばかりだったのは事実。
それが新型が出ても「どこが違うの?」という印象になり、マンネリ感の原因となったのだった。
(ちなみに「新型」という言葉はわざと使わせてもらっている。エルガイムの世界では強い兵器はみな発掘品であり、他のロボットアニメのように「新型」などではないことくらいは知っている。だが、“何故か偶然”物語の進行順に強くなって行くのは事実なのだから、「新型」という用語で語っても何の不都合もないし、その方が適当と思われるのでそうした)
エルガイムの世界を設定した永野護さんはミリタリーマニアだ。
各兵器が共通の大砲や手持ち武器を使っている方がリアルであると考えたのだろう。
放映当時の自分も、確かにその方がリアルだと納得した。
だが、リアルロボットアニメと言えどもキャラクターとしての各ロボットにメリハリがついていること、つまりキャラが立っていることは重要なことだ。
多分、それ故に後番組であるZガンダムではモビルスーツの持っている銃のデザインが「それまでの慣例を踏襲して」バラバラなのだろう。
時々、ロボットアニメを見ていて、各ロボット兵器専用のバラバラのデザインのライフルに疑問を持つこともないではない。
しかし、そんな時はエルガイムのことが頭に浮かぶ。
モビルスーツがみんな同じデザインのライフルを装備したりしたらエルガイムみたいなことになるんだぞ、と。
多少、リアリティに疑問はあっても、それより重視すべき点があることをエルガイムのパワーランチャーとセイバーは反面教師として教えてくれたのである。

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