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2011年11月 7日 (月)

重戦機エルガイムの思い出その5〜レーティングの温度差

エルガイム放映当時はファミコンすら出る前で、ロボットアニメのボードゲームの全盛期だった。
最初は交代でユニットを動かし、そのユニットに描かれた数字どおりに射撃や格闘の結果を判定していたのだが、よりリアルな戦闘をということで登場した詳細な機体データと行動をシートへの記載で管理する「オーラバトラー」「ウィングキャリバー」のダンバイン二部作がエポックメイキングとなり、そのフォーマットを発展させて当時のリアルロボットアニメは軒並みゲーム化された。
これらのゲームは、単にゲームであるのみならず、アニメ本編を理解するための副読本の役割も果たした。
テレビ画面での活躍を観ながら、これは移動力や攻撃力や攻撃に命中率はこのくらいだろう、今、すんでのところでかわしたのは、回避のサイコロで11か12を出したのであろう、などとゲームの戦闘システムに置き換えて理解していた。
今なら、スパロボが果たしている役割を、当時はツクダホビーのボードゲームが果たしていたというわけだ。
エルガイムでも3作品が出た。
うち1作はあまり人気のない艦隊戦までサポートした作戦級「スヴェート」で、遊んだことはないので除外させてもらうが、残り2作「ヘビーメタル」「エルガイムmkII」はかなりの人気があった。
特に番組に登場するほとんど全てのヘビーメタルやマシンナリィを収録した「エルガイムmkII」は、その発売が待望されていた。
まず番組前半だけを収録したゲームが放映中に出て、全てを収録したバージョンは放映後に出るというのが黄金パターンで、後者は前者で不満だった部分がパーフェクトになるのだから、まだかまだかと待たれるのも当然のことなのだ。
だが、「エルガイムmkII」のボックス内に収納されている各ヘビーメタルの性能表を見た俺は、何だこれはという感想持つに至った。
前半の主人公メカであるエルガイムの性能が、A級ヘビーメタルの中で最下位だったからだ。
もちろん実際のゲームではパイロットユニットと組み合わせることで総合的な戦闘力が決まるからエルガイムが必ずしもヒーロー的な力を発揮できないわけではないが、はっきりと最下位にランク付けされているのには違うだろうと言うしかない。
前作「ヘビーメタル」ではオージェやバッシュよりやや強いくらいだったので、何故こんなことになっているのか脳内に疑問符が溢れる。
その疑問への回答は、ボードゲームにおける「後書き」に当たるデザイナーズノートに書いてあった。
曰く、各ヘビーメタルのスペックは永野護さんの監修を経たものなので正確だとのこと。
さて、俺はこれを読んで「なんだ、ヘビーメタルの生みの親である永野さんが言うのならこれが正しいんだろう」と納得しただろうか?
答えはもちろんNO!
実際にテレビ番組上で大活躍を見せているエルガイムだ。
永野さんが何と言おうと、このようなレーティングはあり得ないと反発した。
とは言え、理論武装できるだけの知識はない。
不満を抱えながらもそれを受け入れるしかなく、その不満の正体に見当がつかないでいた。
だが、その翌年から北斗の拳の連載が始まる。
北斗南斗の拳士たちの活躍を追う中で、シンやレイやファルコなどの例から「作者が読者に思わせたい強さの序列と、実際に読者が感じ取るそれとの間に乖離が出るのは仕方のないことだ」というバトルマンガにおける一つの真理を得、よって作者がどう言おうと実際に描かれた光景こそが真実であるとの結論に至った俺は、やっと「エルガイムmkII」におけるエルガイムのレーティングは誤りであると自信を持って言えるようになったのであった。
現在でも、ロボットアニメにおいて設定と劇中描写が矛盾した時、前者と後者どっちを正しいことにするのか議論が沸騰することがある。
俺は実際に劇中に反映されない設定など、優先順位が低くて当然という考えだが、それはこのエルガイムのレーティング問題によって培われたのである。
しかし、そもそも設定という親の敷いたレールの上を疑問も持たずに走るなどナヨナヨしていて気宇壮大なヒーローに相応しくない女々しさだと言えないだろうか。
ロボットだからマシンだからという言い訳などしてはいけないのである。

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コメント

そうですね、ダバが強かったんでしょうね。
まぁ、パイロット次第理論は、あまり突き詰めると、
「カラハのズゴックだけ装甲が厚いのではなく、装甲の厚い角度で受ける身のこなしを見せたのだ」とか、
「ブラン・ブルタークのアッシマーだけ一撃でやられないのも、誘爆しない箇所で咄嗟に被弾するほどのベテランだからだ」とか、
何その陸奥圓明流w ってことになってしまうんですが。
相対的に弱くなったのはザブングルもそうでしたね。
ダンバインだと、最初からダンバインは(バーン曰く)「不良品のはずだ」で、あれはショウが強いんだってなってんで、そこらへんの整合性が取れてたのはよかった。
バスターランチャーは永野護さん曰く絶対にかわせないはずが、敵が撃ったやつはダバに当たらなかったりしましたよねw
もっと真剣に撃たんかい!

なっつかしいですなぁ

高校生の頃によくやりましたね~

エルガイムも当時のアニメの主流である「主役メカは新旧交代がある」という法則に則っていたのでmk-Ⅱが登場すると相対的に弱くなってしまうロボでしたよね。

結局のところアニメの雰囲気を出そうとするとパイロットによる修正に比重を置かざるを得ないのですかね?

機体性能重視にするとアムが乗るエルガイムが敵をバッタバッタとなぎ倒してしまうので・・・・

そういえばダバ+mk-Ⅱの放つバスターランチャーはイヤになるくらい最強だった記憶が・・(汗)

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